足取りがかまちょ
月曜日の朝は
いつもは会わない人と出会う
いつもの時間には現れない人が
現れる
おそらくいつもより足取りが
遅いからこの時間に会うのだと思う
いつもは会わない人は
いつもより足取りが遅く
いつもより遅い時間に動き出したようだ
そして更に足取りはかなり遅い
いつもより遅い出だしなのに
いつもよりゆっくりと階段を降りる
この足取りで間に合うという事は
いつものペースは良くないのではないか
自分はペースを変えない事がゲームだ
世の中に左右されるのは嫌だ
自分をコントロールできないのも嫌だ
だから足取りも感情も表情も
いつも同じペースでいくゲームを
毎日に始める
このゲーム中が一番落ち着く
このゲーム中の無糖コーヒーが一番美味い
このゲーム中は景色が素敵に見える
足元の小さな黄色の花に目が行く
空を見るとものすごく薄い青空だ
雲の形はどんどん紙芝居を進めて
あっという間に
空気がひんやりして夕焼けを見に行く