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初めてのリゾートバイトin長野県白馬

 2022年8月、初めてのリゾートバイトで長野の山奥(南小谷)に行ってきた。新宿から特急あずさで約4時間、途中で吐きそうになった。さすがに吐かなかったけど、、。ようやく南小谷駅に着き、送迎バスに乗ったら、ぐねぐねと山道を走り、気持ち悪さが再来しやがった。
 無事ホテルには到着したものの、周りにはホテルと山以外なにもなく、やべぇところにきちまったな、と思った。まぁ涼しいし、空気は最高で快適だったよ。

外にいる馬や預けられているワンコたちに癒された


 寮はホテルの客室。私は勝手に監獄みたいな部屋を想像していたから「素敵な部屋〜」って感動したな。しかし、感動したのも束の間、畳や窓にはちっこい虫がびっしり。その日は部屋の掃除をした。
 初日のご飯はマグロ丼だった。超ボリューミーでおいしくて食事は当たりだった。ホント娯楽がないので食事だけが楽しみだったな。

山賊揚げボリューミーで最高!


 初出勤の日。客室清掃のバイトなのだが、なにしろリゾバも清掃のバイトも初めてなので、ちゃんと仕事を覚えられるのか不安だったし、なにをしたらいいのかわからないという状況は心臓に悪かった。
 なぜ清掃を選んだのかというと、コミュ障なので接客よりかは人と関わらない清掃のほうがいいかなーって思ったから。あと、ホールとかだとブラウス、ストッキング、パンプスという服装になるので、それは避けたかった。さらに清掃のシフトは8〜17時で中抜けがなく、仕事が終わったあとに自由な時間が多くとれるのも魅力的だった。まぁ時間があったところで何もすることないけどね。
 清掃は割と肉体労働だったが、毎日温泉とサウナに入って疲れを取れたので、そこは大変だとは感じなかった。温泉に入れるってのもリゾバの魅力だよね。おかげで肌がスベスベになったよ。せっかくシャンプーとか用意したのに1回も使うことなかったから持ってこなきゃよかったとは思ったけどね。
 最初の頃は家に帰りたくて仕方がなかった。でも最終日にはなんだかんだでいいリゾートバイトだったなって思えた。だって、ご飯は美味しいし、温泉に入れるし、部屋にトイレついてるし、なによりも一緒に働いた人たちが優しかった。
 みんな優しくしてくれた。サボり方を教えてくれた先輩もいて、バイトの休憩時間におばちゃんたちがお菓子をくれたり、最後の日にはインターンで来ているインドネシアの子が国のインスタント麺とコーヒーを「お土産」ってくれた。マジ感謝。
 ちょっと私にたいして冷たいなーって思ってた責任者の人も母と姉が泊まりに来るって言ったら、部屋のグレードをデラックスルームにランクアップしてくれたり、アルコールのタダ券くれたり、色々してくれて、いい人だった。
 先輩かっこよかったな、やさしくて、教え方がわかりやすくて、顔も普通にかっこよくて、いい匂いするし、声も落ち着くし、私の名前よく呼んでくれるし、休憩の時間だって教えにきてくれるし、もう好きやーん。でも社会人でリゾバしてるってちょっと怪しい感じもするけどね。あといかにもモテ男って感じがしてなんとなく気が引けるよ。もう一生会うことないんだろうな。
 お昼休みは45分しかないうえに、食堂が遠かったので、急いでご飯を食べないといけなくて、それが嫌で夜一食しか食べないという食生活になった。自動的にダイエットできてうれしかった。昼はおばちゃんがくれるお菓子で飢えを凌いだ。
 休みの日はうれしいものの、暇すぎて退屈だったな。まぁ2食ゆっくり食べられるのはちょー最高だった。ホテルの敷地内にある庭きれいだったな。一回だけ40分くらい歩いてからすのパン屋さんってとこに行った。行きは下り坂でらくらく、山の景色も綺麗でいい散歩になったけど、帰りはもはや登山で絶望した。高尾山登ったとき並みに疲れたよ。

絵本のタイトルにもなっているパン屋さん


 肝心のパンの味はまぁまぁ。そもそも朝早くに行ったせいで品揃えが悪かった。致し方なし。本当は甘いパンが食べたかったのに、なかったからあるパン全部買い占めて、ウィンナーパン、チーズパン、シナモンレーズン、食パンを買ったよ。パンはパサパサで、すごくおいしいわけではなかったけど、懐かしい味がした。公園のベンチで山をみながら食べたのはよかった。他のパンはあんまりだったけど、食パンは超おいしかったよ。耳は噛みごたえがあって、中の方はしっとりずっしり。食パンだけ買えばよかったなって思った。パン3つと食パン1.5斤分で600円は激安だと感じた。いい思い出になった。

歩き続けた大自然


 リゾバ退寮の日。朝食バイキングでたくさん食べられてうれしかったな。朝から食べられるのも、ゆっくり食べられるのも本当に幸せだなーって思った。食べ過ぎて苦しくなった時は若干後悔したけど。
 あんなに早く帰りたいって思ってたのに、いざ帰るってなると結構寂しくなった。まぁ、もうここで働くことはないんだろうけど。次はどんなとこで働こうかなー。作務衣着て仲居とか宿泊業務全般の仕事をしてみたいな。
 やっぱ食事と温泉と寮のきれいさ、トイレは大事だよね。あとWi-Fiも必要だ。欲を言えば時給も!
 リゾバしてなんか強くなった気がする。虫に対してもトイレの汚さ(こびりついたうんこ)に対してもゴミの匂いに対してもなんとも思わなくなったもんね。
 どんなにその時つらいって思ったとしても過ぎてしまえばいい思い出だけが残るものだなって実感した。「時が経てば悔やんだことさえ嘘みたいに輝いて行くわ」(クレイジーケンバンドの楽曲"SOUL 痛 SOUL"より)って感じだね♪

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