最近読んだ本 2023/8/4
居るのはつらいよ ケアとセタピーについての覚書 (2019)東畑開人
現場でエラピーをやりながら、臨床心理学をやりたかったはずが、沖縄のデイケアにきてしまい、ケアとセラピー、その裏にいる会計の罠(資本主義の必然)にはまる。
毎度、スッと読みやすく面白くて、好奇心が刺激される。
図書館で読みながら、途中涙してしまった。誰かが何かを心から表現した時に、それが結果的に失敗したり、自己中心的で無駄に見えても、どこかできっと有意味だった、誰かに何かしらのいい影響を与えていた、というのを信じたい。
カウンセリングの理論 上/下(2022) 諸富祥彦
こういう本が読みたかった。
上巻は「三大アプローチと自己成長論」下巻は「力動論・認知行動論・システム論」という副題になっており、三大アプローチとして「自己成長論」「精神力動論」「認知行動論」をあげ、それに関連する処理論をマッピングしながら説明してくれる。
それなりに読み応えがあり、まだ下巻の途中だが、カウンセリングのプロセスも含めた理論の説明は面白い。
本の中でも「カウンセリング理論の学習は「まずこの本から!」」とあるように、かなり頭が整理されたように感じる。
改訂新版 カウンセリングで何ができるか (2020) 信田さよ子
開業カウンセラーとしての日本のカウンセラーの変遷、サービス業としての視点、生計のためのカウンセラーという視点、そしてタイトルにある「カウンセリングで何ができるか」という点について、具体例から説明がある。
カウンセリングは保険の適応外、など確かに…と思う点がいくつかあり、クライエント側の視点が自分に抜けていて、理論先行でばかりで頭でっかちになりつつあると気付かせてくれた気がする。
東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい脳 (2022) 河西春郎(監修)
放送大学の「神経・生理心理学」とかの講義がスッと入ってこないので、読んでみた。
わかりやすいけど、やっぱり覚えられない。
理解はできるんだけど、しっくりこない。
まずは脳とか生物学とか物理的なものへの興味を持つ必要があるのだと思う。
カウンセリングの理論の勉強と合わせて、放送大学の「認知行動療法」「精神分析とユング心理学」も放送授業を見てみようと思う。
以上。