医者から「このままだと命がヤバいよ」と脅された私
今回は私がマラソンを始めたきっかけについて。
コレステロール値が高いことを放っておいたら…
さかのぼること8年前。
前の年に転職した私は新しい職場での慣れない仕事を必死にこなすため、朝早くから出社して働き、夜は牛丼屋さんでサッと済ませ、夜遅くに帰宅してコンビニ弁当を食べる、という生活を送っていました。
転職してから1年間で体重は3kg、5kg、10kgと増え、お腹はでっぱり、かおもどんどん丸くなっていきました。
その会社では年明け早々に健康診断が行われていました。その年の健康診断の結果は、総コレステロールの値とLDLコレステロール値が正常値を超えており、「要治療」となっておりました。
その時は「よくテレビで『コレステロール値は高めに出る』っていうし、大丈夫だろう」と思っており、特に何もしないまま過ごしていきました。
年末に2週間で7kgやせる
連日、短い時間でご飯を食べ、毎晩遅くなりながらもなんとか仕事していく毎日。運動することはないため、当然のように丸くなっていきます。
年末、身体がだるく、微熱があったので大事を取って休むことにしました。
「甘いものが飲みたい」と思い、コーラなどを買ってきて飲みますが満たされる気がしません。500ml のジュースを5、6本飲んでも満たされず、お腹だけが膨れました。
土日も挟んで3日ほど休み、仕事納めを経て、正月休みの間もぐったりとして過ごしました。年が明けて体重を測った時、休む前に比べて7kg痩せていました。
この時も「カゼひくと痩せるっていうのは本当なんだ」とばかり思っていました。
あとから振り返ると、「甘いものが飲みたくなって、飲んでも満たされない」、「短期間で急激に痩せる」というのは重度の糖尿病の症状であり、かなりヤバイ状況だったのです…
お医者さんに「このままだとヤバイよ」と言われる
そして、翌年の健康診断。総コレステロール・LDLコレステロールに加え、中性脂肪も正常値を超え、空腹時血糖も正常値を超えてしまい、「要精密検査」となってしまいました。
この時の空腹時血糖の値は「240」(正常値は 70 〜 109 (mg/dl))
空腹時血糖が 200 を超えていると糖尿病確定とされる中、すでにあまりにもひどい状況になっていました。
コーラをこぼしてしまうと手や床がベタベタしてしまいますが、血管の中がベタベタで血液が通りにくくなっている状態です。
おとなしく病院で「要精密検査」を受けに行く私。
お医者さんとの問診の際、健康診断の結果を見てまず最初に「このままだと本当に命がヤバイよ」とサラッと言われました。
重々しく言われるよりも冒頭に、かつ明るめに言ってもらったことが、糖尿病に素直に向き合えるきっかけになりました。
精密検査の結果も、当然のように「糖尿病」という診断。
糖尿病の状況を調べる「HbA1c」(ヘモグロビンA1c)の値は 12.4でした。(正常値は 4.6 〜 6.3)
なお、ヘッダーの診断結果は治療を始めて2週間後の診断結果です。当然ながら良くはなっていません(笑)
糖尿病の改善には「食事改善」と「運動習慣づくり」
糖尿病は体内で生成されるインスリンが少なくなる、または体に対して効き目が弱くなることで起こる病気です。一度弱ってしまったインスリンの働きがもとに戻ることはないため、治らない病気とも言われています。
糖尿病が恐ろしいのは病気そのものに加えて、様々な合併症が起こりやすいことです。動脈硬化や腎臓障害、網膜症などを引き起こしやすくなります。
ただし、インスリンの効かせる対象となる身体、体質を改善することで糖尿病を改善させ、合併症になりにくくすることができます。
糖尿病の改善には「食事改善」と「運動習慣づくり」が必要です。
体内で血糖値を上げるのは糖質で、ご飯やパン、麺類などの炭水化物に含まれています。糖質を中心に食事を見直し、糖質量とカロリーを制限します。
そして、運動習慣づくりも重要です。それまで運動習慣がなかった私は筋力、柔軟性共になく、食事で摂ったエネルギーが十分に使われず、脂肪に変わりやすい体質でした。
運動習慣をつけ、筋力・柔軟性を高めることで食事で摂ったエネルギーを使い、脂肪を燃焼させやすく、つきにくくします。
また、運動にはストレスを発散させる効果も期待できます。糖尿病になる原因として「過度のストレス」も関係しているとされています。
慣れない職場環境、慣れない仕事で強いストレスがかかっていたことも、糖尿病になった要因の一つかもしれません。
運動習慣づくりのために走り始めるも100mで息切れ
糖尿病改善のため「食事改善」と「運動習慣づくり」を開始。
「食事改善」は食べるのが好きなことや、「お米やパン以外にも美味しいものはたくさんある」と考えることで、いろんなメニューに前向きに挑戦していきました。
一方「運動習慣づくり」のため、とりあえず家にあった服とスニーカーで家の周りを走り始めたものの、たった100mで息が切れる始末。
当時の家は最寄り駅から徒歩5分の距離だったのですが、仕事に遅刻しそうになった時、駅までの数百メートルのダッシュでさえ息が持たず、電車に乗った時には汗だくになっていました。
それでも運動習慣をつけないと「ヤバイよ」とお医者さんに明るく言われており、糖尿病になる前から「マラソンとか挑戦してみたかったから、この機会にやってみるか」と思い、続けることにします。
そこで出会ったのが『BORN TO RUN』という本でした。
次回は「初めてのシューズ選び」の予定です。