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「小学校大改革」を望む❗
みなさんのお仕事は、「適材適所」が取り入れられていますか?
フォローさせていただいている「げんちょん」さんの記事をきっかけに、考えさせられたので、記事にしました。
https://note.com/19870522/n/n887967ac8766
一般企業で、様々な部署や仕事の割り振りができる職場なら、ボスが理解ある方なら、何とかなりそうですね🎵
ただ、教師(特に小学校)は「オールマイティー」が必要です。
指導書(先生が持ってる、教科書に赤字が入っている授業説明書や、もっと詳しく書いてある授業説明書)を見れば、1~6年生までの授業がある程度できる。
平仮名を習う段階から、小論文が書ける段階まで と、幅広い発達段階を理解しての指導になります。
主要5科目以外の体育、図工、音楽、家庭科、道徳、総合、クラブ活動、委員会活動なども指導できる。
生活指導や躾もできる。
授業準備や採点、お便り作成、給食指導、清掃指導、学年行事の打ち合わせや準備の他に、
校務(校内での係→学習部、保健体育部などの割り当てられた役目での、資料作成や行事準備)、
地域の部会(○○市内の学校の国語担当の先生方の集まりを「国語部会」と言う。各教科ある。)の役目、
保護者対応、問題がおきた時の対応などなどもできる。
上記を、いくつも平行してこなさなくてはいけません。
それを、新卒から「週一程度の研修や、時々、誰かがアドバイスしたり手伝ったりする程度」でやらなけばいけないのです👀
いくら、理論や仕事内容を把握していても、1~2か月程度の「実習経験」で、「新学期からいきなり担任」は厳しいことは明らかです。
何年か講師経験があって、ある程度動ける場合でも厳しいのに、倍率2倍もない中で合格してくると、上記のような仕事をする覚悟がないままやっくる場合も少なくありません(もちろん、そうでない先生もいますが、実感としては少ない⤵️)。
知ってたら受験者が減り、更に人手不足になるので、かなりオブラートに包んでいることも考えられますが💦
加えて、「働き方改革」が全面に打ち出されているので、就業時間内の仕事しか強制できません。
ベテランでも、就業時間内に「教材研究」すら、満足いくレベルで終わらないのにです。
だから、若手は、研究授業(※)以外の授業では、自分で突き詰めた授業をするほどの教材研究力が身に付かないまま、「できたほどの授業」をすることになります。そうなると、子どもの学力は、なかなか伸びません。何なら、下がっていきます。
その上、宿題までなくそうという意見もありますが、それは、学力定着を「家庭に丸投げ」することになるのでは?と危惧しています。
※研究授業→授業者の指導案を叩き台に
して、チームで授業をつくる。
若手が授業する場合、かなり細かく
指導が入る。
今年度も、「夏休みに何をしてた?」と言いたくなるような授業をしている先生もいます。
もちろん、そうでない先生もいますが、「時間外は強制ではない」が当たり前になると、自己研鑽をする時間や先輩方▪管理職にアドバイスをもらう時間なんてないので、経験年数だけ積み上がり、指導力が上がらないままの先生が増えていくのは明らかです。
では、それぞれの先生が、その能力を生かせるようにすればいい❗と、言いたいところですが、小学校には、
担任、
専科(児童数によって、音楽、理科、外国語、家庭科などの教科担がある。小規模校では、全くいない場合もある)、
支援学級担任、通級指導くらいしかなく、上記の仕事をせざるを得ないのです。
結果、クラスをまとめられない先生や、授業の上手くならない先生は、手のかからない学年や、少数の支援クラスになる。というのが現状です。そして、そんな先生が増えているのも現状です。
つまり、今の制度では立ち行かなくなっているのです。
だから、小学校にも、冒頭の「適材適所」が必要になってくるのです。
例えば、
低学年部、中学年部、高学年部を経験させた後、担当学年部を固定する。
教科担任制(複数かけもちあり)にして、6年間を見通した授業ができるようにする。
副担任を配置し、授業や作業を分け合うようにする(若手にはベテランや退職者をつける)。
生活指導専門を配置し、担任と連絡を取りながら、実際の指導は専門が行う。
などの大改革をすれば、先生方が指導力を上げやすい=子どもの学力や生活習慣が伸びやすいことになるだけでなく、先生一人の仕事量も減るので、成り手確保にもつながるのではないかと思います。
予算や人材が必要な案もありますが、少子化が進む(働き手が減る)なか、一人一人をしっかり育て上げることが、国や社会を存続させることにつながります。
「予算の出し惜しみ」や「その場しのぎの対策」をしている場合ではないと思います。