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Day 5 英語以外の外国語も学んでよかったと思う。

みなさんはこれまでに、どんな言語を学んで来ましたか?

私はこれまでに英語、ネパール語、タミル語(現在進行系)、ロシア語(全部忘れたけど)、日本語(母語ではあるけれども、古文ふくめ)を学んできました。

英語は早くから学校教育で受験のために勉強しますし、日常でも英語の単語や文を聞く機会はありますよね。

でも、大人になってから英語以外の外国語を自ら学んでみると、語彙力がほぼゼロから始まりますね。
みなさんはネパール語の単語、ひとつでも思い浮かびますか?

その言葉について何も知らない、まっさらな状態からスタートになります。


以前、私はネパールに2年間暮らしていたのですが、その時は、ネパール語で会話しなければならず、嫌でも使うことになりました。(嫌になったことはないけど)

生活する中でやっぱり、語彙力がないと、自分の言いたいことがいえません。

例えば、日本語の「これから食事をします。」をネパール語で言いたいとします。
でも、食事という単語がわかりません。

なんとか自分の知っている単語を様々に駆使して、頭をフル回転させて言いたいことを伝えようとします。
そこで、「ごはん+たべる」 という単語を知っていれば、

「これからごはんをたべます。」と言うことができます。

また、相手に対しても、「かんたんなネパール語で話してください」とお願いすることもありました。

こういうことを何度も繰り返してコミュニケーションを取ってきました。


つまり、日本語をそのまま訳して言おうなんて思っていないのです。
もちろんそれができるに越したことはないですが、完璧ではなくても、言いたいことは伝えられるのです。
日常会話ならなおさら、”伝わる”、”お互いにわかる”ことが大切なのかなと思います。


自分がこのような経験をしたおかげで、同じように日本語を学んでいる人に会うと、自然とわかりやすい日本語で話すようになりました。
それは今の職業柄のせいかもしれないですが、、
お互いに意思疎通をしやすい方が、コミュケーションも楽しいですね。


そして、この方法はとても頭を使うので、たとえ怒っていたとしても、一瞬冷静になる時間がうまれます。
言いたいことがすぐ言えなくてもどかしいけど、考えている間に怒りの沸点が下がります^^

でも、本当に怒っている時は、怒っていることを示すために日本語でまくしたてますが、、

こうしたことは、日本にいて日本語だけを話す環境にいたら気づけない経験だと思います。

限られた語彙で自分の言いたいことを、どうにか相手に伝える。
相手も頑張って理解しようとする。


いつまでも、「食事」という言葉に囚われていては先に進めません。
私たちはテストじゃなくて、人とコミュニケーションしているんですから。

そして相手にうまく伝わったときはやっぱり嬉しいです。
それが、外国語を学ぶおもしろさなのかなぁと思います。
そして、自分が苦労した分、日本語を学習する人にもやさしくなります。
私は外国語を学ぶことで、思いやりを育んでいるみたいです。



おまけ
「やさしい日本語」というものがあります。

「やさしい日本語」にはいくつかルールがあって、言葉の通りやさしい、わかりやすい日本語で書いてあります。
これは、日本語を母語としない人のためだけでなく、子どもや高齢者に対してもわかるような日本語が使われれているのです。
例えば、市役所の通知などは独特の言い回しでイマイチ理解しにくいですよね。そういったものをわかりやすい日本語で書いてくれているので、日本語が母語の人にも役に立ちます。
まだまだ認知度は低いですが、多くのひとに知ってもらって、この言葉のように、様々なバックグラウンドを抱えた人にやさしい社会になるといいなと思っています。

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