Day 11 アニメレビュー「未来少年コナン」
ここ最近の夕ご飯のお供は「未来少年コナン」でした。
こちらのアニメは1978年に放送されたそうです。私の生まれる前です。
たぶん、小さい頃に見ていたのは再放送だったのでしょう。
それから、久々に今回見てみると、なんともまぁ色々と考えさせられましたので、まとめてみます。
どんなはなし
アレクサンダー・ケイ『残された人びと』が原作ですが、原作とは色々と変更点があるそうです。
そして、宮崎駿監督のアニメです!!
西暦2008年、核兵器以上の破壊力をもつ、「超磁力兵器」により最終戦争が勃発しました。地球の磁力はネジ曲がり、大陸は変形、地軸もまがり、多くの都市が海に沈みました。
その戦争から20年後の世界で、物語は始まります。
コナンと呼ばれる少年は、声はのび太くん、でも、スーパーマンのような怪力の少年。
おじいさんと二人で暮らしていたところに、ヒロインのラナが流れ着きます。
コナンは物心ついたときからおじいさんしか人間を知らず、ラナを見てびっくりします。
そして、ラナはインダストリアという島の者に追われていたのでした。
その後、色々あるのですが、詳しくはググってください。
話はテンポよく進んでいきます。
主な登場人物
コナン(主人公)、ラナ(ヒロイン)、ジムシィ(コナンの仲間)、ダイス(船長)、モンスリー(インダストリアの者)、ラオ博士(太陽エネルギーの科学者)、レプカ(インダストリアの悪者)などなど、個性的な登場人物がいます。
私はやっぱりジムシィが好きですけど。ブタにつける名前のセンス!
モンスリーもとても魅力的。
どんなところがいいの?
1.コナンの一途なところ、周りの人を良く巻き込んでしまうところ。
ラナを助けるため、自らの危険も顧みず敵と戦っていく。なんとも頼もしい男の子です。
ラナがどんな状況になっても必ず助けに来てくれます。
そして、敵と戦いに行くためにラナに言った一言、
「きっと助けるからね泣いちゃだめだよ。」
可愛すぎます。
ジムシィや船長との連携プレーなどの仲間思いの所も素敵です。
さらに、敵であったモンスリーまでも、味方に変えてしまう不思議な魅力をもった子です。
モンスリーは戦争により孤児になって、必死に生きてきたのでしょう。その間にどんどん冷酷な人間にならざるを得ず、でも、コナンはそんなモンスリーの本来あった優しさを引き出します。
段々と心を開いていくモンスリーを見るのも楽しみでした。
最初は悪者でもあとで、魅力的なキャラになる宮崎駿ワールドですね。
2.出てくる乗り物がどれも個性的。
ファルコとか、博士の逃げ出したフライングマシンとか可愛い形してますよね。
あれでよく動くなぁと思いますけど。
あと、変なロボットとか。
3.地球や人間についてものすごく考えさせられる。
2008年とかもう過ぎたことですが、私たちの世界にはまだまだ核兵器がたくさんあって、こんな世界になってしまうこともなきにしもあらずです。
そんな世界はごめんですが。
しかも、核兵器より恐ろしい兵器が開発されてしまった世界なんて、遠からず現実に起こるかもしれない。そう思うとこの先の将来を考えずにはいられません。
さて、インダストリアでは、人々は階級がついており奴隷の人々もたくさんいます。
そんな人たちが作っているのが食料です。
それも、プラスチックを原料にしたパンです。
ん?なにか、最近聞いたような話ですね。
今、マイクロプラスチックが含まれた水を私達は飲んでいる可能性があるんですっけ?
インダストリアと違って、人々が平和に暮らしているハイハーバーという島があります。
ラナの故郷です。そこでは、小麦を育て、自然の農法で食物が作られています。
インダストリアからきたモンスリーがハイハーバーの紅茶を飲むシーンも印象的です。
微笑みながら、
「これ、本物の紅茶ね。20年ぶりだわ」
こんな世界に本当になってしまったらと思うと、恐ろしいです。
4.こんな大変な状況でも、希望を忘れず強く生きている
コナンやラナはどんな状況になっても、希望を失わずに仲間を見捨てることなく、必死に生きていきます。
特にコナンは火事場の馬鹿力をたくさん出します。
本当に逞しく頼りがいがあります。
この二人だけではなく、希望を失わずに強くたくましく生きている人たちがいます。
インダストリアの奴隷の人たちや、ハイハーバーの人たちです。
いま、私達の生活も感染症により先が見えない状況ですが、そんなときだからこそ、希望を持ってしぶとく生きていくのが大事だなぁと励まされました。
村長さんの言葉
「鉄砲を鎌に持ち替えるんだ。大自然の中で共に頑張って暮らそうじゃないか。」
こんなにも考えさせられる、感動させられるアニメでした。
改めて好きだなぁと思いました。
最後に、コナンがたくさんの仲間を連れて生まれ育った島へ帰るシーンは本当に、幸せに暮らすんだよー!と応援したくなります。
まだまだ語り足りないですが、全26話です。この機会にぜひ。
OPとEDも昔のアニメ感があって好きです。
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