スマートフットウェアでランニングフォームを手軽に可視化。ランニングがさらに楽しくなるORHE TRACKを試してきました。
ORPHE TRACK(オルフェ トラック)というプロダクトはご存知でしょうか?
ランニングにハマってくると次第に、自分のランニングフォームや着地やプロネーション(着地したときの衝撃を分散するために足底を内方向に回転する、人体の自然な動き)といった、タイムを伸ばすため、足首や膝の怪我を回避するための情報を知りたくなってきます。
例えば、アシックスやミズノといったメーカーや大手スポーツショップで測定するができるのですが、店舗が限られている・費用が高い・予約が困難と。ライトに調べることが難しい状況でした。
私も一度ミズノのFORMを体験しましたが、モーションキャプチャシステムを使いフォームを可視化してプロからアドバイスをもらうのはとてもよかったです。
で、この「ORPHE TRACK」は、こいったプロのお店でしか測定できないようなランニングに関する様々な項目の解析をセンサーモジュールとスマホアプリだけで実現するというものなんです。
現在、皇居ランナーを対象にしたオープンベータテストを半蔵門にあるランニングステーションJOGLISで行われていましたので参加してきましたので、その時の様子をまとめておきます。(テスト参加は要予約です)
まずはアプリ(ORPHE TRACK)を自身のスマホにダウンロードします。ユーザー名や身長体重、生年月日、靴のサイズを入力します。その後、測定するチップ(左右独立)とアプリを接続します。
1つ30グラム程度。左右それぞれ接続を行います
接続はスムーズにいきました。それをシューズソールの下に入れるだけです。
シューズは350グラム。最近の軽量シューズのトレンドからすると少し重いかなと感じましたが、ジョグには特に問題ないです。デザインも奇をてらったものではなく、ぱっと見普通のジョグシューズと変わりありません。
ここでアプリを起動し、ジョグ開始ボタンを押します。また、スマホが手元になくても、走り始めるとチップ側で自動で測定を開始します。(計測が開始されるとバイブで知らせてくれます。この辺りはapple watchと同様です)
この日は皇居を2周し計測を終了。そして、お待ちかねの計測結果はこちらです。
GARMINでは、距離10キロ、タイムとペースは52:51,5:17 分/kmと出ていたので、GARMINと比較すると少し距離が短めに出ています。そして今回しりたかった、着地とプロネーションが無事に測定されていました。
着地については、左右ともに自覚はありましたがヒールストライク(かかと着地)となっています。
コース上のコンディションによって、着地位置の変化も一目でわかります。(画面上部のマップが拡大できるとさらに使い勝手は良くなりそう)
また、プロネーションについても計測中の移り変わりもバッチリ確認ができます。
あと、この指標は初めて知ったのですが、着地衝撃力も測定ができていました。(なぜここまで左右差が出たのかは謎です)
ちなみに現在測定できる項目は以下の通りで、今後アップデートされるとのことです。
着地時間やストライドはGARMINやSUUNTOなどのすでに既製のランニングウォッチでも測定できていますが、着地法やプロネーションについては、当然ですが腕ではなく足から情報をインプットする必要があり、しばらくはシューズにチップを入れて測定する方法がメインとなるかと思います。
これ1回で終わりではなく、トレーニングのたびに結果を見直しながら改善していくのに、とてもいいサービスだと感じました。
日々の測定・改善はORPHE TRACKでチェックして、半年〜1年単位でプロに測定してもらいアドバイスをもらう、と使い分けるのが良いのかなと思いました。
歩く、走る、蹴る、跳ねる、踊るといったあらゆる足の動きから取得する精緻なデータは、スポーツ、健康、医療、情報銀行にまで応用可能。
対応のシューズをデザインすれば、用途に応じてシステムを拡張できます。
とのこと。一般販売はまだのようですが、今後のアップデートが楽しみです。興味持っていただいた方で皇居ランをされる方、ぜひ一度、お試ししてみてはいかがでしょうか?
ページの最後に予約フォームがあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?