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インフォームドコンセント-きちんと同意していますか?-

昨日はセカンドオピニオンについて話しましたね。インフォームドコンセントは、医療を受ける際に非常に重要なプロセスです。これは、患者が自身の治療や処置について正確で十分な情報を受け取り、その上で同意をすることを指します。現代の医療において、インフォームドコンセントは患者の権利を守り、医療事故を防ぐために欠かせないものとなっています。


1.インフォームドコンセントの重要性とは?

インフォームドコンセントとは、Informed(情報を与えられた)とConsent(同意)の二つの言葉から成り立っています。つまり、患者が治療や手術のリスク、効果、代替案などの情報を十分に受け取った上で、その治療に同意することです。

これにより、患者は自分の治療に対する理解を深め、治療方針に対して積極的に関与することが可能になります。例えば、ある治療法のリスクや副作用がある場合、医師はそのことをしっかりと説明し、患者がそのリスクを理解した上で最終的な選択を行うのです。これがインフォームドコンセントの核心部分です。

2.なぜインフォームドコンセントが必要か?

以前の医療現場では、**「医師にお任せ」**というスタンスが一般的でした。医師が治療法を決定し、患者はそれに従うだけというモデルです。しかし、近年では患者の権利が重視され、医療の進歩によって選択肢が増えたため、患者が自らの意思で治療法を選ぶことが期待されています。

さらに、患者自身が病状や治療法を深く理解することにより、医療ミスやトラブルが減少し、医師と患者の信頼関係が強化されるという効果も期待できます。これにより、治療の結果も向上することが確認されています。

3.インフォームドコンセントの具体的な流れ

  1. 情報提供👨‍⚕️
    医師が患者に対して、病状や治療の方法、リスク、副作用、成功率、代替案などをわかりやすく説明します。患者が理解できる言葉で、専門用語をできるだけ避けることが大切です。

  2. 理解の確認💁‍♀️
    患者が説明された内容を十分に理解しているかを確認します。質問があれば医師が丁寧に答え、患者の納得を得るまで説明が繰り返されることが必要です。

  3. 同意の取得🙆
    患者が理解した上で、治療に同意するかどうかを決定します。この段階では、書面による同意が求められる場合もあり、法律的にも重要なプロセスです。

  4. 継続的な情報提供📖
    インフォームドコンセントは一度で完結するものではなく、治療が進行する中で新たなリスクや情報が生じた場合には、追加の説明と同意が求められることもあります。患者と医師との継続的なコミュニケーションが求められます。

4.インフォームドコンセントの課題

インフォームドコンセントにはいくつかの課題も存在します。特に高齢者や認知症を患う患者、小児などの場合、自身で適切な判断を下すことが困難なケースもあります。このような場合には、家族や代理人が治療の選択に関与する必要があります。また、医師が忙しく、十分な説明ができない状況も課題の一つです。

医療現場では、多忙なスケジュールの中で十分な説明時間を確保するのが難しい場合があり、説明が不十分なまま治療が進んでしまうこともあります。これが後のトラブルや不信感の原因となりかねません。だからこそ、患者の理解を深めるためのコミュニケーションが重要視されるのです。

5.インフォームドコンセントのメリット

インフォームドコンセントの最大のメリットは、患者と医療従事者の間に信頼関係を築くことができる点です。患者は、自分の病状や治療に対する理解を深め、治療法の選択に積極的に参加できるため、不安が軽減されます。また、医療従事者に対する信頼感が高まり、治療の効果も向上します。

さらに、インフォームドコンセントが適切に行われることで、治療の結果に対する責任が共有されるため、医療トラブルや訴訟を未然に防ぐ効果もあります。患者が治療のリスクや結果に納得していれば、後に治療結果が予想外だった場合でも、そのリスクを理解していたことが重要な要素となります。

6.インフォームドコンセントが広がる分野

インフォームドコンセントは、医療だけでなく、教育や法的な場面でもその重要性が広がっています。例えば、学校や教育機関でも、保護者が教育方針について十分に説明を受け、納得した上で参加することが求められています。また、法的な場面では、契約や法律的な手続きにおいて、相手方に十分な説明を行い、その上で同意を得るプロセスが重要視されるようになっています。

医療現場で学んだIC(インフォームドコンセント)の必要性

看護師の頃、手術や患者さんの状態説明のためICに立ち会うことがよくありました。看護師はICの内容をカルテに記録をしつつ、患者様とそのご家族が説明内容にきちんち理解しているか表情や発言から読み取る必要がありました。そして医師の説明の後に内容についてどのように受け止めたか、理解しているか確認します。ここがまさしく重要!医師を前にすると患者様は自分の意見を言いづらいということがあります。看護師がその内容を確認し、医師と患者さんの調整役になる必要があります。

まとめ

  • インフォームドコンセントは、患者が治療法やリスクを十分に理解し、同意するプロセスです。

  • 患者が治療に対して積極的に参加することで、信頼関係が築かれます。

  • 高齢者や子供の場合、代理人の意思決定が必要なことがあります。

  • 医療の現場では、時間の確保が難しい場合もあるため、十分な説明が重要です。

  • 他の分野でも、インフォームドコンセントの概念が広がっています。

専門用語の解説

  • インフォームドコンセント:患者が治療のリスクや代替案を理解し、同意するプロセス。

  • リスク:治療や手術に伴う危険性や副作用。

  • 代替案:別の治療方法や選択肢。

ハッシュタグ

#インフォームドコンセント #医療 #治療の選択 #患者の権利 #医療コミュニケーション

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