エクセル談義に花を咲かせ(10)

このシリーズの第4回で、初心者の勘違いについて触れた。

あるセルに「3+4=」と入力して、自動的に答えの7が出てくるというものである。

家計簿の入力で、例えば、現在高が4000円だったとして、268円の買い物をしたことを記録する場合、残高がいくらになるかを計算したいだろう。

そのときに「4000-268=」と入力するのではなく、
「=4000-268」と入力すれば、答えは出る。

ただし、数字も記号もすべて半角で入力するというルールを忘れてはいけない。

また、せっかくエクセル家計簿を便利に使うわけだから、数字をじかに入れるのではなく、セルの位置を示すアルファベットと数字の組み合わせで自動計算ができるようにしたほうが良いだろう。

残高のセルはE列にあり、支出のセルはD列にある。

4000がE2のセルに入力されているのであれば、D3のセルに268が入力されているはずだ。

そうすると、E3のセルに、「=E2-D3」を打ち込んでおく。

そして、打ち込んだE3のセルの右下の隅にマウスポイントを合わせ、
E列すべてを左クリック維持の状態でドラッグ&ドロップする。

そしたら、3732がずらっと下まで表示される。

その後、D4のセルに732を入力してみよう。

結果はどうなるか?

おもしろいことに、「残高-支出」の計算が適用され、E4以降のセルの数値が3732から3000に切り替わる。

これが、日付の設定と同じく、エクセルの便利な機能なのである。



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