一を聞いて十を知る【巻二②】

ジャンヌ・ダルクといえば、①いつの時代の、②どこの国の人で、③何をしたのかということを、巻二①の記事でみなさんに問いかけたが、自主的に調べた人はもう言えるだろう。

日本で言えば、ちょうど室町幕府が足利尊氏によって樹立された頃で、南北朝の動乱が起きていた時期に、ヨーロッパではイギリス王とフランス王の対立があり、いわゆる百年戦争が勃発した。

ジャンヌ・ダルクは、1412年に生まれたのだが、百年戦争は、その頃も当然続いており、ジャンヌの死後22年経った1453年にようやく終結した。

日本では、1467年の応仁の乱が有名だが、それと同じような国内の動乱が、今のフランス国内で正確には114年間も続いていた。

百年戦争の詳細はここでは触れないが、ジャンヌ・ダルクがこの百年戦争に関わってから、フランスが優位に立ったのは、歴史的事実である。

1429年に、今で言えば高校2年生にあたる17才のジャンヌ・ダルクは、神のお告げを聞いたと言って、シャルル7世のいるお城に行き、イングランド軍に包囲されていたオルレアン地域の解放のために、フランス軍とともに派遣されることになった。

そして、見事にフランス軍に勝利を呼び込み、有名になった。

しかし、その後、イングランド軍に味方していたブルゴーニュ公国軍にジャンヌ・ダルクは捕らえられ、1431年に火刑を受け、19才の若さで亡くなったのである。

以上が、冒頭の①から③の答えになる。

今日は、ジャンヌ・ダルクの生誕地が、現代の私たちによく知られたスイーツ系の企業名の由来となっていることを紹介しよう。

そう、ジャンヌ・ダルクは、ドンレミという農村に生まれたのである。

ドンレミーのスイーツは、私もプリンが載っている商品を夜食に買ったことがあるくらい、おいしい。

しかし、ジャンヌ・ダルクの生誕地の由来だとは、若い頃は知らなかった。

さて、堀内孝雄の代表曲である『君のひとみは10000ボルト』に戻ってみよう。

サビの部分は、次のとおりである。

君のひとみは10000ボルト
地上に降りた最後の天使
君のひとみは10000ボルト
地上に降りた最後のーーーーー天使ーー

上記の部分が延々と繰り返されるのだが、神のお告げをシャルル7世に伝えてフランス軍に勝利を呼び込んだのだから、天使のイメージはなるほど当たっている。

そして、相手を敗北させたそのジャンヌの超人的な能力を、10000ボルトという高電圧(=感電したら即死レベル)にたとえ、いわば目から放たれるレーザービームをイメージしたのが、谷村新司の作った歌詞ということなのだろう。

そういえば、アリスの『冬の稲妻』もそんなイメージだと今さらながら気づかされる。

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