ゼロからのヴァイオリンマスター(32)
応用編の第2弾は、「スラー」である。
異なる高さの音をつなぐように、なめらかに弾く意味であるが、ヴァイオリンの場合、このテクニックは、弓を半分ずつ移動して弾く。
つまり、「半弓」である。
通常は、弓の端から端まで全弓で、1つの音を奏で、次の音は逆に弓を戻しながら、また端まで動かす。
これを「スラー」の場合は、1つ目の音を半分まで弓を動かして弾き、残り半分の弓で2つ目の音を同じ方向に弓を動かして弾く。
さて、これを「かっこう」の歌で練習してみよう。
かっこう、かっこう、しずかにー。
呼んでるーよ、霧のなーか、
ほーら、ほーら、母さん。
歌詞の中の「呼んで」の「んで」、
「霧の」の「りの」の部分がスラーにあたる。
「レミ」と「ミファ」の部分を半弓で弾いてみると、音がきれいにつながって聴こえるので、試してみるとよいだろう。