世界の民謡〈14〉山のポルカ
今日のタイトルを見ても、ピンとこない人が多いかもしれない。
ただ、ポルカというのは、本シリーズ第11回で解説したとおりである。
ポーランド→スペイン→イスラエルときて、今日はチェコである。
この曲のメロディーは有名だが、多くの人が子どもの頃に、鍵盤ハーモニカやリコーダーで低学年の音楽で演奏したことがあるのではないだろうか。
ピアノを習っている子どもも、初歩的な曲として指の練習で弾くこともあるだろう。
ソソミー、ララソー、ソソファミファー
シシラー、シシラー、ソドシラソー
ソソミー、ララソー、ソソファミファー
シシラー、シシラー、ソソラシドー
以上である。
原曲は「Doudlebska Polka」(ドードレブスカ・ポルカ)というチェコ民謡であり、フォークダンスの曲として親しまれているが、芙龍明子(ふりゅう・あきこ)による日本語の訳詞では、次のとおりである。
〈歌詞〉
山の 好きな オジサンは
いつも しゃれた 赤いシャツ
鳥の 歌を 聞きながら
今日も ポルカ 踊ります
子どもがもしこの曲に触れることがあったら、楽器をとるか、ダンスをとるかの分かれ目になるだろう。
さて、明日は最終回である。
楽器をとるか、ダンスをとるかのどちらにも当てはまらない子どもは、どんな道を歩む可能性があるか。
それは、語学である。
耳コピで、外国の民謡を現地のことばで歌える才能があれば、まず仕事探しに困ることはないだろう。
明日は、実際にその才能を披露して、海外を含めて世間をあっと言わせたアーティストに関係する民謡で締めくくろう。
今日の記事で、改めてポルカを扱ったのは、そのヒントである。
予想が当たるかどうか、楽しみにしていただければありがたい。
日曜の夜のテレ朝ドラマに、ちょうど出演しています。