Rumio

たまに自分の作品を出すアカウントです。

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「オトシゴ」

ぼくはオトシゴ。 この人は僕の家族の由里さん。 ぼくと彼女との生活は本当に楽しいものだった。 いっしょにテレビを観たり、お話したり……これからも最高の生活を作り上げていくことが出来ると思ってたのに………… 目が覚めたら、見渡す限りなにもない冷酷な部屋にひとりいた。 体も冷たい。おなかもすいた。何もできない…… あっ…あっちから明るい光が漏れてくる。なぜだかあっちに行くべきな気がする。もう由里さんとの生活には戻れないように思える。けれど、これだけは知りたい。 どうして僕は捨て

    • 「オトシゴ」

      「ふぁぁぁぁ…………」 日の差し込む暖かい時間。もう起きなきゃ。無意識に布団をかぶりかけるわが身に鞭を打つ。 私の名前は斎藤由里。21歳。現在大学生。今日も今日で授業を受けに行かねばならないと足早に洗面所に向かう。しかし、その途中で、日々の大事な日課を思い出した。 「あっ……ご飯あげなくちゃ………」 「たっちゃん」。私の大切な家族。たっちゃんは私と彼のしがらみ。 数か月前、大学生になって上京してきた時に新居の近くを散歩していたら、ペットショップを見つけ、新しい生活の孤独を埋め

    「オトシゴ」