相次ぐ「神整備」に、阪神園芸さんへの愛が止まらなくなってしまった！

侍ジャパンの金メダルの興奮冷めやらぬうちに、高校野球が開幕し、
プロ野球も再開、頭の中が野球だらけで困っている今日この頃です。

さて今回の、第103回全国高等学校野球選手権大会は悪天候続きで日程が
思うように進みませんが、そんな中注目されているのが
我らが阪神園芸さんのグラウンドの神整備です。
「阪神園芸」がtwitterやyahoo検索のトレンド入りしています。

「田んぼを野球場にできる阪神園芸の匠」とまで言わしめる、
そんな阪神園芸さんについての愛があふれ出してきたので書いておきます。
ご興味ある方は、お付き合いください。

阪神園芸さん

阪神園芸さんは正式名称、阪神園芸株式会社。
もちろん、阪神電鉄の系列会社です。
阪神甲子園球場のグランド整備をする会社として知られています。

野球ファンや特に阪神ファンは、阪神園芸さん、園芸さんなどと
「さん」付けで呼ぶ人が多いです。
通常、取引先か何かじゃない限り企業を「さん」付けで呼ぶことはないと思いますが、阪神園芸さんには、「さん」が必要です。
それくらい私たちは、リスペクトしています。

甲子園球場を訪れたことがある方なら、園芸さんによってきれいに整備された黒光りする土、青々とした芝生に目を奪われたことがあるのではないでしょうか。
あの球場を見たなら、もう自ずと「さん」をつけて呼んでしまうしかないのです。
それぐらいの説得力があのグラウンドにはあります。

私たちが甲子園球場で野球を楽しめるのも、選手たちが安心してプレーできるのも、園芸さんが支えてくれているからです。

阪神タイガースの和田豊（2001年現役引退・元監督）
福原忍（2016年現役引退・現一軍投手コーチ）が
引退試合のスピーチの中で、園芸さんへの感謝の意を述べていることでも
園芸さんの仕事の質の高さがうかがえます。

園芸さんの匠の業

話題となっているように、1、２時間で水浸しのグラウンドを復活させる
作業はもちろんすばらしいのですが
それは一朝一夕にできるものではなく、日々の園芸さんの愛の土作りの結晶と言えます

阪神園芸さんのHPによると

阪神甲子園球場では一見相反すると思われる、
水はけが良く、水持ちの良い状態が保たれ、
イレギュラーを少なくするために、弾力のある土に仕上げる、そうです。

そのために、黒土と砂のブレンドや、オフシーズンに耕運機で土を掘り起こし「転圧」を行っています。
これらは、季節や毎年の気象条件でも変わってくるので、
グラウンドキーパーの中でも経験を積んだ者がグラウンド状態に応じた整備方法を的確に判断し慎重に作業をする結果、このようなグラウンド状態を保てている・・・、ということです。

年間を通しての園芸さんの努力と土への愛情が
私たちが目にする「神整備」を可能にしているのです。

いろんなところに園芸さん

そんな園芸さんの技が活かされているのは
もちろん甲子園球場だけではありません。

球場関連だけでいえば
〇阪神鳴尾浜球場（阪神タイガース２軍本拠地）はもちろん、

〇ほっともっとフィールド神戸（オリックスバファローズの準本拠地）

〇明石トーカロ球場（全国高等学校軟式野球選手権大会会場・硬式の兵庫県予選でも使用）
ちなみに硬式大会の兵庫県予選では、いろいろな球場で園芸さんの姿を見ることができます。

意外なところでは
〇楽天生命パーク宮城（東北楽天イーグルス本拠地）
2016年（当時は楽天koboスタ宮城球場）内外野グラウンドに天然芝を敷設した際、マウンドやその他土のエリアを整備・管理をするノウハウを伝授するために、園芸さんが１年間駐在。
その後も、土のエリアのメンテナンスを請け負っています。

もちろんこれらはほんの一部です。
造園会社なので幅広いお仕事をされています。

あ、甲子園球場のツタ。
2006年の改修工事で伐採されてしまいましたが
こちらももちろん園芸さんが今一生懸命育ててくれています。
（ただ、球場を覆いつくすまではまだ10年くらいかかりそうなんだって。）

憧れのビオフェルミン号

今回注目されているのは大雨からのグラウンド復活なので
トンボ隊の映像が流れることが多いのですが
園芸さんを語るうえで外せないのが、通称「ビオフェルミン号」です。

ビオフェルミン号は、スポンサーのビオフェルミンの看板を背負った
園芸さんのグラウンド整備カーを言います。
腸を整える、と土を整える、カケてるの？　と勝手に思っています。

プロ野球の試合では通常、５回終了時にグラウンド整備が行われます。
４回ぐらいにはアルプススタンド横の通路にスタンバって
ビオフェルミン号は出番を待ちます。

ビオフェルミン号がくるくると回りながらグラウンド整備をする姿もなかなかの愛らしさです。
１度は乗ってみたい、憧れの乗り物の一つです。

とまあ、ただただ園芸さんへの愛を語ってしまいましたが、
まだまだ長くなりそうなので切り上げます。。

球児の熱戦はまだまだ続くし、天候不良ももう少し続きそうです。
園芸さん、暑さと雨のなか大変なお仕事だとは思いますが
お体に気を付けて、甲子園球場をよろしくお願いします。


今後皆様も、甲子園球場に行かれる際には野球だけではなく
是非、阪神園芸さんも楽しみの一つに加えてみてください。

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