自助グループ 体験記 Ⅲ
自助グループ 体験記 Ⅱ の続き
印象に残ってるのは、異性依存症、セックス依存症の女性。
男性と行為に及んでる時が落ち着くと言ってた女性だ。
当時理解出来なくて、ただセックスするのが好きな女性くらいにしか思ってなかった。
でも、もう少し話しを聞いてみたら、
男性にしたらただの生理現象かもしれないけど、
その瞬間、自分がその時だけは必要とされてる気がして、
それで生きている実感がするんだと言っていた。
生きている実感………
それ以外では、この人は生きてる実感がないの?
以前、ギャンブル依存性の夫がYoutube動画で、
怖い動画や事件事故等の悲惨な動画を散々見ていた時があった。
私は、変わった人だなぁくらいにしか思ってなかった。
でも夫のギャンブルや借金問題で話し合ってた時に、
夫 「こういう悲惨な動画見てると、生きてる実感がするんだ」
「こんなに不幸な人も居るんだと思うと、自分はまだ幸せな方だと感じて安心出来るんだ」
そう言ってた事を思い出した。
想像以上に夫の心は深く傷つき、
寂しさの中で必死にもがき、
死んだように生きていたんだと思った。
その言葉に詰まったが、
後に私は夫のお母さんにその話しをした。
夫のお母さんは涙を見せていた。
何を思ったかは判らないが、
夫の気持ちに気付いて欲しかった。
セックス依存症の彼女もまた、寂しくて愛が欲しくて、
その空虚感を埋める手段がこの方法しかなかったんだと思った。
つづく
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