マガジンのカバー画像

過去の体験記

17
過去、鬱になったきっかけから、 さかのぼって書いてるダークな連載記事です。 まとめて読みやすくなってます。
運営しているクリエイター

#恋愛小説

私が鬱になるきっかけ。体験記①

なんの取り柄もなかった私は、将来にやりたいことも漠然としていて、適当に入れる高校に入学し、悶々と学校生活を過ごしていた。 毎日が楽しい訳でもなく、思春期だった頃は、周りや自分の容姿、学力を比べて、一喜一憂したり、ちょっと目立ったヤツが居れば、ヒソヒソと噂話しをしている、ちっぽけな人間だった。 高3になり、バイトを始めてから一気に学力が落ちて、勉強に身が入らなくなった。 バイト先に好きな人が出来たからだ。 週末は、朝から夜遅くまで働いて、少しでも長く彼と一緒に居たかった

摂食障害~二股の恋Ⅲ  体験記⑥

昼休憩に社員Kに誘われて、 安い焼肉屋『安○亭』に入った。 焼き肉かあ、内心思った。 過食なんかしてなければ、普通にガッツリ食べたかったけど、 普段隠れて過食してた私は、人前ではガツガツ食べる事が出来ず、少なめの定食を仕方なく食べた。 向かい席で、大盛りの定食を美味しそうに食べる社員Kが羨ましかった。 バイト先から帰ってきて、携帯を見たら既に彼から着信があった。 嫌な予感がした。 案の定彼に昼間の事を聞かれ、正直に話した。 彼は、私にしつこく連絡してくるようになった。 急

摂食障害~二股の恋Ⅳ  体験記⑦

私がバイトを辞めた後、社員Kから主婦Yがパートを辞めたと聞かされた。 (主婦Yは、私の彼の彼女。お互いそれを知ってる歪な関係。) 「ふーん、そうなんだ。 でも何で辞めさせられたの?」 「お店のモノを万引きしたんだって。」 「え?」万引き? あの主婦Yが、万引きをしたんだ。 なんか、ショックだった。 まあ恋のライバルだったにしろ、私より前からバイト先で働いてたし 多少なり共お世話になっていた。 はじめは気さくで明るいおばさんだなぁと思ってた時もあったからだ。 もし

新入社員の苦悩 摂食障害の私 体験記⑧

4月になり、私は就職先◯◯銀行に入社した。 過食でだいぶ太った為、慌てて買ったスーツを着て、都内まで一時間以上かけて私は電車通勤をしていた。 朝の満員電車は、苦痛で仕方なかった。 せっかく身綺麗にして出かけても、都内に着く頃には汗だくになるわ、髪は乱れるわ、痴漢に遇うわで一息もつけなかった。 新入社員は、何故か誰よりも早く会社に来て、掃除や雑務、先輩達の仕事の準備をしつつ、始業時間まで自分の時間を過ごすのが習慣になっていた。 その為、朝5時に起き、6時前には家を出て、8時

同期の男の子 摂食障害の私 体験記⑫

同期の男の子Tくんと一緒に帰った日、駅前のレストランで一緒に夕飯を食べる事になった。 普段はぶっきらぼうな感じのTくんだが、私といるときは何故か優しくて、わかりやすい人だった。 それが、私にはくすぐったい感じで面白かった。 レストランでメニューを頼み、待っていると 彼「○○さんて、その目元が良いよね~」 「俺なんかさぁ、●●だから」 「ジャニーズ系みたな顔になりたかったなあ」 私「………」 どう答えて良いのやら。 私は、別にアイドルの様な顔でもなければ自

同期の男の子 摂食障害の私 体験記⑬

同期のTくんにデートに誘われて ある日一緒に電車に乗っていたら Tくんは私を見るなり 「何でこんなピッタリした服着てんの?」 と言ってきた。 私は顔から火が出そうな程恥ずかしくて、 穴があったら入りたかった。 電車の中で私達は、ぎこちない雰囲気になってしまった。 野球場近くの湖がある公園に行き 湖の周りを私達はただただ歩いていた。 Tくんは、なんだか不満げだった。 気持ちがTくんにない私は、ただ散歩しながら 「風が強いなあ」 「わっ!なんだか寒くなってきた」 「早く