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初めてのハーフマラソン

あいにくの小降りの雨。
暑いだろうなぁと思ってたのでTシャツにハーフパンツスタイルにしたけど、想像以上に寒い。会場の周りの女性たちは、ハーフパンツの下にタイツを履いていて暖かそうだなぁ。

まぁ、いいや!
気合いも入るし、このまま走ろう!

走る前の緊張感。最後まで走れるか不安があって、口がへの字に曲がる私。

でもスタートの合図が聞こえると、これからどんな景色がみれて、自分がどんな気持ちになるのかワクワクする気持ちに変わった。

走り出すランナーたち。これから21.0975kmの自分との闘いが始まる。

大会が楽しい理由は、観客がいること。沿道には地域の人が立って応援してくれる。

老人ホームの方たちが一列に並んで車椅子に座り、手を振ってくれる。子供たちが、大きな声で声援をくれる。その光景が、すごく嬉しくて楽しい。


ランナーを支えてくれている給水所。
ここではサポーターの方々が水の入ったコップを持って待機してくれている。

ありがたい。この一口二口の水が、この先頑張るための糧になってくれる。

道端で残念な光景を見かける。
給水所でもらったコップがゴミ箱に上手く入らず、道端に散らばっている。みんな走ることに必死なんだ。
でも、せっかく用意してくれているのだから、汚すのはよくないのではないか……。せめてもと、自分はしっかりゴミ箱に入れようと決めた。

15km過ぎたころ。
それまでは、少なからず楽しい気持ちがあったけど、キツくなってきた。ここで止まると走り出せないかもと思い、必死に走る。

ゴール前1km。もう少しでゴールだ!
はやる気持ちを抑えきれない。できるだけ早くゴールしていい成績を残したい気持ちも強くなってくる。そのとき出せる全力を出して走った。

雨で全身濡れていて、雨水なのか汗なのかよくわかんない。疲れて体が重いし、足裏の感覚がよくわからなくなってくる。
道路の段差や雨水で転ばないように注意しながら、走った。

ゴール。
走るのをやめたとき、全身から熱がブワッと出て、それに耐えきれず体の表面がピリピリしてる感じがした。足は疲労によって、いつものようには歩けず、踵より先につま先が地面に着き音がなる。

走り切った、やった、やってやったぞ。
今まで感じたことのない心地よさ。
体も心も温かくなっている。

走った後に飲んだビールが、体をいい感じに冷やしてくれた。

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