わたし、弁護士さんと相談する - 【所有者不明土地管理制度をやってみた?!】
待ちに待った、弁護士さんとの相談の日がきました。
相談に先立ち、現状をわかりやすく説明をするために経緯書を作成しました。
経緯書には、同意書を2通取得したこと、あと一つの持分の同意があれば、「所在等不明共有者共有物管理・変更決定」(先のガイドラインに書いてあった)で過半数として管理ができること、そのため山下さん(女)の持分を取得したいこと、非課税なのでおそらく「公共の用に供する道路」と認識できること、その場合の土地の評価額などを記載しました。
なぜ山下さん(女)の持分を取得したいと考えたかというと、山下さん(女)が持分を取得してから現在まで約70年が経っていて、最も放置されている持分と考えたからです。
ちなみに評価額は、通路は20㎡ちょいの地積で、正面路線価から各種補正を入れて山下さん(女)の持分を考えたところ、約40万円弱と算定することにしました。
この経緯書とありったけの資料を携え、弁護士さんとの相談に臨みます。
区の施設におもむき、区民相談室を目指します。
どうやら前の相談者がいるらしく、相談室の前に置かれた椅子で少し待った後に、部屋に通されました。
相談していただいた弁護士さんは、60代ぐらいのY弁護士。経緯書・資料を見せながら、「所有者不明土地管理制度」でなんとかできないか?と相談すると、
「この制度って、今年施行されたばかりで、ほとんどの人が経験ないんだよね・・・」
と、弱気の発言。
「しかもこのぐらいの金額の土地で、弁護士を雇ったら、そっちの方が高くなっちゃうかもしれないね」
とおっしゃります。
確かに、40万円の土地に何十万も弁護士費用を払ったら、実質土地値が倍以上になっちゃいます。
うーん、と困っていると
「よく調べているようだし、自分でやってみれば?」
と。
うん?自分でやってみる?
「そう、ご自分で」
???、何をおっしゃっているんですか?
「東京地裁に電話すれば、やり方教えてくれると思うよ」
と。
まるで、テントの貼り方か、アプリのインストールのような感覚でおっしゃります。
これでもわたくし、今まで裁判所のお世話になったことはありませんし、そもそも裁判所に行ったこともありません。
っていうか東京地方裁判所がどこにあるかも知りません。
「たぶん、あなたならできると思うので、頑張ってみてください」
と、厄介払いではないかと思わず勘繰ってしまう意地の悪い私を、Y弁護士は温かく見送ってくれました。
ちょっと途方に暮れたのですが、どうすることもできません。
とりあえず、地裁に電話してみるかなぁ?