わたし、ヒアリングをされる - 【所有者不明土地管理制度をやってみた?!】
追加資料を送付して、今度はすぐに裁判所から電話がありました。
裁判官とのヒアリングを行うとのことです。
お互いの日程を調整して、1週間後に行うことになったのですが、なぜか法廷に立たされる罪人の気持ちです。
ヒアリングの日を心待ちにする、罪人にあるまじき心持ちで、いざ当日を迎えます。
東京地方裁判所の民事22部の受付にうかがうと、事務官の方に、ついてきてくださいと部屋に誘導されます。
長い廊下をうねうねと曲がり、「これは犯罪者が逃げようとした時に、道をわからなくするためだろうか?」など、厨二病的なことを考えながらついていくと、部屋に通されました。
ヒアリングというには少し大きい部屋で、よくある会議机がロの字に配置されています。そう、至って普通の会議室です。
裁判官とのヒアリングと言っていたので、裁判ドラマにあるような、裁判官室みたいなところで行うのかと、ちょっと期待していましたが、本当にただの(少しくたびれた)会議室です。
中小企業の打ち合わせの雰囲気であり、そういう意味では全く緊張感はなくなりました。
資料を出して待っていると、厚い本や資料を抱えた女性が入ってきました。
どうやら彼女が裁判官のようです。
「裁判官の○○です。」と自己紹介をいただいたのちに、すぐに本題に入りました。
いくつか質問をされたのちに、「大田区〇〇町●丁目×××番地に山下さん(女)が本当に住んでないことを証明してください」と言われます。
そうです、実はそこはふわっとしてるんです。
石田さん(女)宛の手紙は「あて所に尋ねあたりません」との朱印が押されているのですが、山下さん(女)宛の手紙は、同じく返還されてはいるのですが「あて名不完全で配達できません」との朱印が押されているのです。
他の共有持分者の経緯をみると「大田区〇〇町●丁目×××番地」は古い住所のようであり、登記簿に記載されている住所に出して返還されているのだから問題ないだろうと思っていましたが、裁判官は現在の「大田区〇〇町●丁目×××番地」に当たるところに住んでいないということを証明することを求めてきました。
さらにもう一つ要請されたのですが、いずれにせよその場で解決できるものでもないので、何か証明できる資料を提出します、ということでヒアリングを後にしました。
うーん、どうしましょう。