わたし、土地台帳にであう - 【所有者不明土地管理制度をやってみた?!】
そこで、職員さんに、該当地区の土地台帳の閲覧を申請します。
すると、またもや古文書のような大きなファイルが運ばれてきます。
ほとんど考古学者になった気分で、土地台帳をめくります。
これも当然手書きで、かなり読みにくいのですが、なんとか分筆の履歴が辿れそうです。
しかし、この情報をすべてメモをするのも、かなりしんどい。
職員さんに、これって写真を撮ってもいいですか?と聞くと、コピー可能とのこと。
わざわざ法務局に居座って読み解くこともないので、必要そうなところのコピーの申請をお願いします。
すると古文書ファイルは回収され、どうやら職員さんの方でコピーをしてくれるようです。
30分ほど待つと、ホッチキス留めされ、「法」の穴あけ(後で調べたら、穿孔というそうです)がされた資料を渡されました。
中をみると土地台帳のコピーの他に、最終ページに「これは旧土地台帳の写しである。」との記載と今日の日付、城南出張所の所長の印まで押してありました。
コピー代を払おうと料金を聞くと、土地台帳の写しは無料とのこと。ちょっとびっくりです。
法務局を後にして、じっくりと資料を読み解いていきます。
どうやら「大田区〇〇町●丁目×××番地」は昭和26年(1951年)の耕地整理の換地処分としてMさんの所有となったようです。
その後、昭和30年(1955年)に13筆に分筆されます。
1が北西の大きな一角、2から11までが北東の一角で細かく分筆されています。物件と通路もこの一角にあります。
そして12が大きな真ん中ブロック、13が南のブロックという形に分かれました。
この分筆は昭和30年、つまり昭和33年の町名地番整理の前なので、分筆後の住所は「大田区〇〇町●丁目×××番地2」のように、旧住所の形になっています。
しめた!
これで、山下さん(女)の現在の住所が割り出せそうです。