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小説 万テチョライフでレベルアップ~よりそう Season2 ~ 16

メモをするうえで大事なこと。

ゆで卵の殻をむきながら考えたことは、忘れたらダメなことかなと。

忘れてはダメなこととして、

・人との会話
・教えてもらったこと
・自分が考えたことの中で、大事なこと、、あ、ループした

もんもんしながら、(ゆで卵をむきながら)考えた結論としては、忘れたくないことをメモしよういう結論になった。

忘れたくないことは

・人との約束
・人から教わったこと(もう一度聞かなくて済むように)
・「へぇ」と思ったこと(発見したこと) とした。

綺麗に向けたゆで卵に塩を少しつけ、カプリと食べる。うん。おいしい。

我ながらいいまとめになったのではないだろうかと、満足げに食べていると、マスターがやってきて、

「まとまったかい?メモ魔さん」と話しかけながら、メモをのぞき込む。

「ふーむ、なるほど。メモは忘れるためにするんだけどな」そう言って、また行ってしまった。

気にしてくれていたらしい。だけど、忘れるためにメモをするってどういうことだろう。

いつものトーストを右手に持ち、コーヒーカップを左にもつ。いつものルーティンだ。特に意識することなく。

いつものように食べ終わり、手帳を広げるために少し皿を机の向こう側に遠ざける。

あ、ゆで卵わすれてた。

そう思って半分残っていたゆでたまごをぱくりと。
ほどよい塩味を感じるよりも前に、わかった、マスターの言っていたことが。

メモは忘れないようにするためのものじゃなく、思い出すために書くんだ。
書いたら一回忘れてもいい。また見返せば、すぐに思い出せる。

さっきの卵のように、パンとコーヒーに集中している間は卵のことは忘れていていい。
忘れるというか、頭から一旦追い出すことで、集中できることが増える。これが、メモの大事なことなのかも。

ということは、なんでもメモするのも良くないのかもしれない.思い出さなきゃいけないことだけで良いのか。とはいえ、何が思い出さなきゃいけないことなのかすぐにわからないよなー。

すぐ思い出すものと、しばらくしてから思い出したいものがある。文字通り思い出はしばらくしてから思い出したいものだ。

なんかわかってきたかも。この小さい手帳はまずいろいろメモる.そんな中で必要な思い出す必要があるものを手帳に移せば良いのかも。

俺の手帳が毎日問いかけてくれる。
今日絶対やりたいことと今日のトライ。
そこに今日のメモを追加しようとおもった。初めて自分で書くことを追加したかもしれない。

そして、自分の手帳を開き『今日のメモ』という欄を書き加えた。





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