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「左近の桜、右近の橘」のような、JALとANA
新年が明けて、東京の空は快晴の日が続いています。
令和四年正月二日、黄金の夕暮れ。
落ちてゆく太陽の姿に
私は間に合いませんでしたが、
ちょうど上空を飛ぶ飛行機の機体が
夕陽を受けて黄金色に輝いていました。
きっと右座席からは
とびっきりの東京の夕焼けが見えているんだろうと
機内の様子やアナウンスを想像して、
しばらくうっとりしていました。
もしかしたら、いえ、きっと
富士の山も、見えるのかもしれない。
*
羽田に向かう飛行機が
表参道・青山の上空を行くようになって
もうかれこれですが、
実は密かに嬉しいんです。
音が好きなんです。
(伊丹空港の飛行機の音が懐かしいから)
*
六本木ヒルズ方面へゆっくり高度を下げながら
着陸態勢に入っているようで、
南に向かって、右にANA、左にJALの機体が
飛んでゆきますので
まるで右近の橘、左近の桜のよう。
右近の橘のANAは青で、左近の桜のJALは赤。
偶然かもしれないけれど、必然めいて
両者ともにそれっぽい。
*
六本木を越えると、左手には東京タワーが見えるはず。
夕刻の着陸を狙って羽田に帰ってきたい。