五月の雨雲の端っこの下で
長く雨が降っていましたが、
だんだん移動して雨雲の端っこになったのか
霧雨のようになりました。
濡れるか濡れないかの
境目の雨の帰り道は
魔法仕かけのようです。
本格的な梅雨になる前の
この季節がこんなに素敵とは
知りませんでした。
葉っぱの露は、メレダイヤを
ばら撒いたみたいですし
穂の先で水晶が生まれたり
ドクダミの花が咲き出しました。
躑躅の生垣からひょろりと伸びていた
三弁の白い花。
誰の作為もなく、
偶然だけが重なって、
こんな風に咲いています。
近所のオフィスビルの軒下に、
昨年はなかった黄色の花も
どこからか種が飛んできて
此処と定めたのでしょうか。
ピンクと黄色は最強。
先日コムデギャルソンで見つけた大きな布。
人間が染めたネオンカラーも
この季節にぴったりで嬉しい。