甲斐国と信濃国の境に
諏訪に行って来ました。
昨日の雪から今日は晴天。
下諏訪からの帰途、
富士見から甲府に向かう「特急あずさ」の車窓からは、
この「信州諏訪湖水氷渡 葛飾北斎筆」の絵のように
ずっと富士山が見えていました。
諏訪へは幾度か行っていますが、
下諏訪の宿の人が「上諏訪は諏訪湖を埋め立ててるので」
と、ふと話していたので、
この北斎の絵の通りだったのかと、
JRで下諏訪から上諏訪、茅野に向かいながら
想像していました。
今の中央本線は、北斎の絵の左側を通っています。
(城は、上諏訪駅の西にある高島城)
そして、諏訪から、さらに茅野からは、
どこからも八ヶ岳が見えます。
北斎の絵の富士山の手前は八ヶ岳。
なんどか鉄路を行くうちに、
甲斐国と信濃国の境に八ヶ岳があることが
なんとなく身体に入って来たような気がします。
そして、
この峰々が特別な存在であるのも、
その北麓に広がる茅野市に縄文のビーナスがいたことも。
そして、
諏訪大社下社の拝殿の右ある「白い松」の幹が白い様子が
高原の白樺を思い出させて、とてもぴったりしていることも。
だんだんと点が線になっていくようで
なんだか沁み入る旅となりました。
*