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セラピストが映画『ビリーバーズ』を観た
どうも、セラピストのるかですm(_ _)m
今回は映画の感想をお届けしようと思います!
ちょっと宗教色の強い記事なので苦手な方は読まないでください。
現在上映中の映画『ビリーバーズ』
『ビリーバーズ』とは信じる人、信者、信奉者、固く信じる人、という意味です。
監督は『女子高生に殺されたい』等を手掛けた、城定秀夫(敬称略させていただきます)
原作者は『レッド』等を描いた漫画家、山本直樹
出演している俳優は、磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、毎熊克哉 etc…
私はもともと原作者である山本直樹の漫画のファンです。
山本直樹は過激な性描写、社会問題、政治、宗教などを題材にした成人向け漫画を多く発表しています。
題材としてはシリアスなのですがシュールかつ洗練された演出によって独特な面白さがあり、唯一無二な漫画家です。
私が特に好きな作品は、革命を起こそうとする若者達を描いた『レッド』
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西南アジアに出張したサラリーマンが魅惑的な女性に出会う『僕らはみんな生きている』
です!
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どちらも本当に面白い作品なので興味のある方は是非読んでみてください。
2作品とも18禁描写がありますが、よりえっちかつ山本直樹らしい作品は『僕らはみんな生きている』かしら。
夢と現実が織り交ざるかのような、湿度の高い真夏にみた淫夢のような、そんな作品です。
ビリーバーズの話に戻ります。
最初に感想を言ってしまいますが、面白かったです!!
一言で作品を説明するなら、異常なカルト集団の中の青春物語。
色々な新興宗教やカルト集団の事件を少しずつとってつくったようなかんじでした。
映画って原作の良さを無くしてしまうような作品も沢山あると思うのですが、こちらの映画はそんなこと無かったです。
というか山本直樹の漫画って映画的な表現だから映画にしやすいのでしょうか…?
監督の手腕はもちろんのことですが!
すげー個人的な意見ですが、サブカル系カップルが観たあとラブホでも行けば楽しいデートになりそう。
あ、もちろんサブカル系カップルじゃなくても面白いですよ。
⬇️以下映画の具体的な内容に触れるのでネタバレ注意
この映画、エッチなシーンが大半を占めるのですが、私が1番エッチだと思ったシーンはプログラムの一環である足の裏をくっつけ合うやつ(映画観れば分かるでござる)で、2人にしか分からないように足の指をモゾモゾするシーン。
おっぱいもむとか合体するとかよりどエロい行為だと思うのですよ。2人だけの秘密をつくって、こっそり確かめ合うのって。はぁ…エッッッッッロ……
序盤から、うっすら議長が邪魔なのおもろいです。
2人も疎ましく思ってるよね…
ただすごい良いキャラだと思う。
あそこまで組織にどっぷりなのに信仰心自体はないところとか。ポテチバリバリ食べてるとことか。
適当なこと言ってえろい事を正当化しようとするとことか。
ち〇こ噛みちぎられとるのにまた元気にテロやってるとことか。
議長役の俳優さん、唾飛ばす演技拘ってて素敵です。
議長が去りし2人きりの甘美な天国(地獄でもある)
憧れますね。
議長がいたりだとか死体が埋まっている方が、2人きりになったときにとびきり幸せなのだと思います。
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(Wikipediaなので正確な情報ではない可能性もあります)
映画の終盤、島に集った信者たちが集団で理想郷に行こうとします。「先生」から謎の液体を渡されこれを飲めば理想郷に行けると。
要は集団自決です。
このシーンをみていた時、アメリカでも似た事件があったなと思い出していました。
気になる方は「人民寺院」で検索してみてください。
最近のあれやこれやで注目されていますが、結局カルトの最終は破滅なのだと思います。
いや、破滅したから「カルト」と言われるのかな。
『ビリーバーズ』は新興宗教やカルト集団の問題点を考える上でとても参考になる映画です。
ただ、暗黒面だけでなくその中には確かに青春があります。それもまた真実です。
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タイトルに「セラピスト」って入れてるので無理やりエステと繋げるのですが
最近エステ業界で話題になっているあの事について、色々な情報が飛び交い、困惑しているセラピストさんが沢山います。そんな中だからこそ、他人に救いを求めたり責任を負わせるのは良くないと思います。自分で考え、自分で責任を負い、自分が何をしているのか自覚を持つ。しんどいですがそうしないと他人任せの人生になりどんどん悪い方向に向かいます。カルトにはまる人々はそういった事が苦手な人が多いです。誰かのじゃなくて自分の宗教を持ちましょう。
偉そうに説教していますが私からの愛ですよ( ˘꒳ ˘)
PS:山本直樹自身が教祖である「先生」役をやっていましたね笑 自分の描いた漫画原作の映画で悪役やって撃たれて死ぬの超楽しそう…
参考→https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カルトの集団自殺