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【バリ島旅行記⑨】ギリ・アイルで通ったヒッピーな雰囲気のワルン!
ギリ・アイルのバンガローに到着して、子供たちが最初にしたことは、やっぱりプール(笑) その後、ルームサービスで遅めの昼食をとり、島を知るために皆で軽くサイクリングに出かけました。
この日の夜、ランチが遅めだったこともあり、娘夫婦と子供たちはプロテインだけ飲んで、夕食はとらずに就寝(彼らは小食)。折角の旅行ですし、私はちゃんと食事をとりたいため、P氏と夜の散歩に出かけました。
そして、その時に見つけたのが、本日の題材である『ヒッピーな雰囲気漂うワルン』です!滞在中に2回リピートするほど気に入ったので、紹介させていただきますね。
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3段階の深さがあるので、身長の低い子供達も安心して遊べます!
まあ、この子達はある程度泳げるし潜れるので率先して深い方に行ってしまいましたが(笑)
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ワルンを求めて夜散歩へ
子連れでワルン(大衆食堂)は衛生面でのハードルが高く避けていましたが、この日の夜はP氏と私の二人だけ。「この機会を逃すまい」と、評判の良いワルンが近くにないかネットで調べてみたら、良さそうな店が数件ありました。
宿泊したバンガローは中心部から少し離れた海岸沿いに位置していたので、ワルンのある通りまでは、少し歩く必要がありました。昼間に通った道だったので心配はありませんでしたが、夜道は明かりが少ないので、足元が見えにくかったです。道の表面はスムーズではない箇所もあるので、躓いて転んだりしないよう気をつける必要はありましたね(夜に自転車は恐らく危ないです)。
ワルンのある通りには、10分ほどで到着しました。何件かワルンを見つけたので中を覗いてみたのですが、営業はしているものの、何故か静かで客がいません。閑散期だからなのか、すでに遅い時間だったからなのかは分かりませんが、あまりに客が入っていないと「美味しくないのかな?」と思って躊躇してしまいますよね。ネットでの口コミが良い割りには客が入っておらず不思議に思いましたが、最後の1件も同じように静かなら、時間ももう遅いし諦めようと、途中で見つけた売店でカップラーメンやスナックを購入しておきました(これはこれで楽しかった/笑)。
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滞在中、このお店には何度もお世話になりました!
すると、その売店の十数メートルほど先に、何だか賑やかなワルンがあったではないですか!しかも、私たちが事前に調べて目をつけていたワルンの一つ!小さな店でしたが、ここだけメチャクチャ混んでいて、かなりの人気店という感じです。小さなテーブルが一つだけ空いているのが見えたので、私たちは迷わず入店しました。
zZz Warung
その店の名前は zZz Warung。とてもチャーミングな名前ですね。でも、何と発音するのか分からない…(笑)
お店は何だか独特の雰囲気があって、夜遅かったというのもあるでしょうが、客層は、欧米系の若者(バックパッカー寄り)が多いなと感じました。みんな超ラフな格好で、煙草を吸いながらまったりしている人もいれば、「俺〇〇に行ったけど、めっちゃ良かったよ~。あそこは絶対に訪れるべき所だね」なんて、他のバックパッカーと旅談義に花を咲かせている人もいます。私は煙草の臭いや煙が苦手ですが、店の作りがほぼ屋外なので、風向きにさえ気をつければ、大した問題ではなかったですね。
お店は家族経営のワルンなのでしょうかね。みんな凄くリラックスしていて、スタッフなのか友達なのか全く分かりません。キッチン近くのテーブルにたむろって携帯を弄っていたり、横向きに煙草を咥えながら、ギターを弾いている人までいます(笑)
何だか私も若い頃のバックパッカー時代を思い出しましたね~。P氏も10代後半から20代後半にかけて、ヨーロッパや南アフリカを旅しながら暮らした時期があるため、「こんな自由でヒッピーな空間に身を投じるのは久しぶりだよ」と懐かしがっていました。そして、おもむろに自分の煙草を取り出し、ふかし始めました(笑) (←普段は吸わないのですが、バリ島で煙草を覚えた人なので、インドネシアに来た時だけ解禁するのです)
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バリ島には犬が沢山いましたが、ギリ・アイルには猫が沢山います!
しかも毛並みが良くて健康的な子が多かったです。
猫好きな方には最高な島ですよ!
メニューに関しては、インドネシア料理と西洋風料理が混在していました。ローカルな雰囲気は強めですが、客は「旅慣れしてそうな旅行者」がほとんどだったので、地元の人をターゲットにしたお店ではないのだろうなと思います(そもそも、ギリ・アイルの島民は外食するのだろうか?)。外国人向けの飲食店(しかも離島)という視点で見れば、値段は信じられないくらい良心的でしたね!
尚、ヒンドゥー教が主であるバリ島とは異なり、ギリ3島ではイスラム色が非常に強くなります。よって、豚料理はお目にかかれなくなりますので、バリ島にいるうちに食べておいて下さいね!
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写真を撮るのを忘れましたが、裏にはデザートとドリンクメニューが書かれていました。
安いので何皿も頼みたくなってしまいましたね!
zZz Warungで食べた料理
1回目:チキン&ベジタブルカレー
この夜、私がオーダーしたのはチキン&ベジタブルカレー。本当はフィッシュカレーが食べたかったのですが、残念ながら材料切れとのことだったので、チキンカレーにしたのです(スープのベースはきっと同じですからね)。しかし、これが感動するレベルで美味しかったのですよ!
スープの旨味といいますか、味がとても濃厚だったのですよね。後日、ギリ・メノのレストランで同じものを頼んだのですが、スープの深みが全然違うなと思ったくらい明確でした。こちらのワルンのチキン&ベジタブルカレーは本当にお勧めです!
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食べかけの写真でスミマセン(汗)
2回目:マルタバ
2日後、今度はテイクアウェイがしたくて、サイクリングの帰りに昼間一人で行ってきました!
何を注文するのかは最初から決めていて、狙いは Martabak(マルタバ)でした。日本人にはあまり知られていないようですが、インドネシアでは人気の屋台料理だそうで、以前 YouTube で紹介されているのを見てからずっと気になっていました。前回このワルンを訪れた際にメニューにあったので、食す機会を密かに狙っていたわけです!
マルタバは主に『惣菜系』と『デザート系』の2種類あります。惣菜系は、クレープのような薄い生地で卵や野菜や肉を包んで揚げた、揚げオムレツ(?)のような料理です。一方、デザート系のマルタバは、厚めのクレープ生地に、チョコレートやらチーズやら練乳やらをたっぷりのせて焼いたパンケーキみたいなものとのこと(超高カロリー)。
こちらのワルンで売られていたのは、食事処ということもあってなのか、惣菜系のマルタバでした。昼間の忙しい時間帯だったからか、注文してから出来上がるまでかなり待ちましたが、ここは田舎のリゾート地。何を焦る必要がありましょう!追加でドリンクも注文して、人間ウォッチングをしながら待ち時間を楽しみました!
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コーラ(Rp.10,000/100円弱)も頼んで、注文した料理が出来上がるのをのんびり待ちました。
やはり昼間は夜と雰囲気が少し違って、入れ替わりも激しく、更に忙しそうでしたね。
スタッフの人達もすごく一生懸命働いていました!
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出来上がった料理をハンドルにぶら下げて、嬉々として宿へと戻ります。
こんな何気ない一瞬の時間が、まるで島に住んでいるみたいで楽しかったですね。
バンガローに戻って、自部屋のテラスでマルタバをいただきました。ボリュームタップリで、中には具材も沢山入っており、ソースも含めてとても美味しかったです!
素敵なレストランで食事をするのも良いですが、こんな風に、安くて美味しい地元料理を、時間を気にせず自部屋でゆっくり食すのもなかなかに良いものです。
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めちゃくちゃ具沢山で、お腹いっぱいになりました!
ソースもすごく美味しかったです!
3回目:フィッシュ&ベジタブルカレー/スペシャル・ケバブ
3回目の訪問は、最終日にP氏とP氏娘(K嬢)との3人で行ってきました。到着した時は満席だったのですが、少し待ったら2テーブルが空いたのでラッキーでしたね。
ただ、K嬢には少しローカル感が強過ぎたみたいで、何もオーダーはしてなかったですね(散歩がてらに付いて来たみたいです)。まあ、子供達が生まれる前はヴィーガン生活をしていましたし、普段からお洒落な店を好む傾向にあるので、こういった店で食事をするのは少し抵抗があったのかもしれません。まあ、確かに万人受けするタイプの店ではありませんからね (^^;
私はというと、これがギリ・アイル最後の夜だったので、調子にのって二皿注文しました!オーダーしたのは、初日に食べ損ねたフィッシュ&ベジタブルカレー。そこにスペシャル・ケバブも追加しました。
カレーは相変わらず濃厚な味で美味しかったです!でも、結局チキンカレーの方が好みだったかもしれません(笑)
そして、ケバブに関しては、私が想像していたものとは全く違うものが出てきて驚くことに! 私のケバブのイメージは、『スパイスで味付けした肉を串刺しにしてローストしたもの』又は『そのローストした肉を削ぎ落して、トルティーヤやピタのような生地に包んで食べる料理』という感じでした。オーストラリアには沢山のケバブ屋さん(中東系)があるので、そっちのイメージが強かったのですよね。
しかし、頼んで出てきたのはこちら!
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スペシャル・ケバブ(Rp.25,000/250円弱)
確かにトルティーヤのような生地で包んでありましたが、中に入っていたのは、鶏肉と野菜とチーズ。あまり肉肉しい感じはなく、どちらかというとあっさりした『惣菜クレープ』といった感じでしたね。恐らく、インドネシア風に進化したケバブなのでしょう。まあ、これはこれで美味しかったですし、予想外に野菜が沢山取れて健康的でした(笑)
あと、P氏がデザートにクレープをオーダーしたのですが、私もそれをオーダーすれば良かったと今さら後悔(お腹がいっぱいだったので諦めた)。クレープ生地にバナナやチョコがのせられている程度の簡単なものでしたが、何だか素朴で美味しそうに見えたのですよね。ああ、思い出したら食べたくなってきました!
他にも試してみたい料理が沢山あり、それらを食せなかったのは残念でしたが、それは次に来た時のお楽しみとして取っておこうと思います。
余談ですが、初日にいたギター弾きのおじさんはこの日もいて、やはり煙草を吸いながら、今度は店の外で演奏していました。そして、あの猫ちゃんもやっぱり居て、なんと私たちのテーブルに同席する結果に(笑) 私たちは4人用のテーブルについていたのですが、3人ですから、もちろん1席空いた状態になっていますよね。そうしたら、いつの間にか猫ちゃんが椅子に座っていて、そこで寝てしまったのです。ほんとに、色々な意味で自由な雰囲気の店で、居心地が良かったですね!
まとめ
今回は、私がギリ・アイルで見つけた『ヒッピーな雰囲気漂うワルン』について書いてみました。
万人受けするタイプのワルンではありませんが、料理はとても美味しいですし、値段もとても良心的です。運が良ければギター演奏もありますし、猫ちゃんもいます(笑)
衛生面に関しては、価値観やお腹の強さに個人差があるので何とも言えませんが、P氏も私も全く問題ありませんでしたよ。
お手頃価格でローカルフードを楽しみたい方、バックパッカーの雰囲気を味わいたい方にはとてもお勧めのワルンなので、是非トライしてみて欲しいですね!