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見当違いに愛を 2011年2月4日

今でも時々思い出してギュッと抱きしめたくなる
甘くて苦くて濃厚で
それでいて
とても見当違いな方向に向かっていた
愛の時代。

見当違いであることに気がついていなくて
盲目で
でもだからこそとても愛おしい
甘い時間だった
一番私を甘えさせてくれた人たちのこと

バランスをとりながら高いところを
よろよろ歩いていると
ちょっと手を貸してくれて
それだけできゅんとなっていたけど

きっと今では
ムスコをだっこしながら歩いていて
少しバランスを崩したとしても
私よりムスコに誰もが手を貸すんだろうな
と思う

それでもきっと
私だけを甘えさせてくれた
あの時代の人達は
私だけに手を差し伸べてくれるきがしてしまう
あまいあまい考えが
胸の奥深くぶわりとひろがってきます

それでもこうして私が今でも歩いていられるのは
他でもないかわいいムスコと
心を許したオットがいるから

誰かが私に手を差し伸べる前に私はきっと
ムスコとオットの顔を思い浮かべる
そしてきっと自分できがつく
誰かがムスコに手を差し伸べる前に
絶対に私がムスコを助ける

つよくなった

でもね
時々少し
本当に私だけに
誰かに手を差し伸べて欲しい時もあるよ

それでもムスコは毎日私の顔を見て笑いかけるし
私の顔をベチョベチョの小さなお手手でつかもうとするから
だから私は
やっぱりムスコの顔を思い浮かべて眠るのです

今も
もしかすると見当違いなのかもしれない
でもそれが何だ
見当違いバンザイ
愛することは恥ずかしいものか
愛を肯定する見当違いに愛を。

おやすみなさい

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※この記事は、2011年2月4日の日記を転載したものです

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