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妄想連載「ハーフボイルド家族」

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ハードボイルド、とまではいかないけれど、ちょっと変わった家族の記録。ぶつかったり離れたり、時々進むけど、しょっちゅう後戻り。 自由と正義を掲げた船に乗り込んだ私と4人の子どもた…
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記事一覧

そこに「在る」生活を知りたい(パプア滞在記④最終回)

セブンイレブン。ユニクロ。無印。DAISO。マクドナルドにKFC、スターバックス。イケアにH&M。 …

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1か月前
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道なき道をゆく(パプア滞在記③)

「本当にこんなところに学校があるんだろうか?」 肢体不自由、目が見えない、言葉が喋れない…

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1か月前
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どうかアレを受け止めて!(パプア滞在記②)

「ごめん、ちょっと俺寝てもいいかな」 うんざりした夫の声が聞こえた。時刻は午前3:00(@パ…

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1か月前
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何倍か、何十倍か。それが問題だ。(パプア滞在記①)

円だと思ったのだ。 だからまあまあ英語ができるふりをして、「noted」と返事をした。 (本当…

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1か月前
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当たり前の、ウラガワで

朝起きると、ブリキ缶のようにベコベコと音がした。 ような気がした。 疲れているのかもしれな…

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1年前
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「いや、血ぃ、出てるよ? なんで痛がったらあかんねん」

2023年1月クール、「ブラッシュアップライフ」というドラマが話題になった。 主人公がよりよ…

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1年前
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私は謝辞を「読む」のをやめた 〜小学校卒業式謝辞全文公開〜

長男が小学校を卒業した。 年子の気の強い妹に、重心児で手がかかる下の妹、そして甘えん坊の次男。4きょうだいの一番上として、たくさんの複雑な思いを飲み込んできたであろう長男。 4年前、当時インドで通っていた学校に突如として絶対に行かないと言い出した長男。 その後母と息子の二人旅を経て、自分で自分の進む道を選択し、歩みだしたと思った途端、新型コロナによるロックダウンが始まり、切れるナイフと化した長男。 3年前、半年以上のロックダウン生活から逃げるように帰国した日本で、「ゲ

はるるんの福祉クエスト

はるるん、先日8歳の誕生日を迎えた。 誕生日前日深夜に帰国し、誕生日翌日にはまたフィリピン…

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1年前
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「特別支援教育」は特別なままなのか

さて、前回の記事で、障害や特性に関係なく、地域の学校に多様な子どもたちが通えることの意義…

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1年前
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「副籍」制度と公教育の本当の理想

学校ってなんだっけフィリピンで2年間学校に通っていなかった重症心身障害児の次女ハルは、小…

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1年前
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はるるん、日本で学校に行く

2年3組質問タイムこれは、二学期の終業式前日、地域の小学校の2年3組でのやりとりである。 日…

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1年前
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私は障害児であるハルのことをよく知っているけど、ハルじゃない障害児のことはよく知…

みなさん、どうも。こちらの世界ではお久しぶりです。 久々にいろいろな肩書や役割を取っ払っ…

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2年前
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私はレゴが作れない

子どもたち、レゴが好きだ。Youtube大好き現代っ子のレンチビ3歳も、レゴを渡すと1時間でも2時…

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4年前
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風呂場の扉越しに聞いた、こどもたちの生死の話

風呂上がり、脱衣所で着替えていると、珍しく一緒に風呂に入っていた長男と長女が話しているのが聞こえてきた。 二人の会話のテーマはどうやら「自殺」らしい。 最近有名人が立て続けに自殺をしたニュースを見聞きして、そのことが印象に残っていたのかもしれない。 物騒なテーマをやけに軽々しく話してるな、と思いつつ、それでも二人が喧嘩をせずに仲良く風呂に入ってるのも珍しいので聞き耳を立てた。 長女「ねえ、もし目も見えない、耳も聞こえない、体はアトピーでぼろぼろだったら、どうする?自殺する?