終着駅
気付けば 列車の中で
ぽつんと 一人 白昼夢 見ていた
行き先 すらわからずに
ガタンと 不安を両手に抱えて
望まれた 旅だった
望まれて 旅立った
それなのに 切符も ぼやけてる
終着駅が 知りたいだけなんだ
ドナドナと 喚くことも出来なくて
洗濯物も 取り込めないからさ
グラグラと おぼつかない両足で
夜明けも 夕日も過ぎて
ぽつんと 雨が 窓の外濡らした
いつまでここにいるのか
自問と 自答を繰り返し唱えて
乗客は 一人だけ
始まりも 途絶えてる
流れてく 時間に 囚われて
乗り換え方も 知らないまま眠る
夜な夜なと 悪い夢が取り憑いて
やりたいことも 思いつかないから
カラカラと 枯れた喉に絡まって
終着駅が 知りたいだけなんだ
やりたいことも思いつかないから
歩き方すら 忘れてしまってさ
フラフラと 繋ぐように 進んでく
生きたいかすら わからないんだけど
カラカラと 乾く喉が泣いている