わたしは頭が悪いから。
姫野カオルコさんの「彼女は頭が悪いから」を読みました。
この本のトークショーみたいなやつが東大で開催されてちょっと燃えたらしいみたいな話を2年前くらいに当時管理していたサークルのTwitterのTLで観測し、気にはなっていたんですが買うことなくそのまま忘れてました。
先日行われた三四郎のラジオイベントの前に時間潰しで本屋に行ったら文庫本が売られていたので即買いし、イベントが始まるまで読んでました。三四郎のラジオイベントの開場中に読むなよ。
※以下ネタバレを含みます
東大生5人による女子大生強姦事件をベースにした小説です。トークショーでは東大生から「これを東大生のイメージとしてもらっては困る」的な反論があったそうな。私もそう思います。
私が普段接している東大生の人たちはみんないい人だし、学歴差別やそれに近い思想を持ってる人は少ないと思います、多分。私の体感ですが。
どっちかというと私の方が酷いと思います。自分の学歴がウンコだから隠れてるけど受験がうまくいってたら下の人普通に見下してたと思う。最悪人間~~。
先日読んだ「あのこは貴族」にもこの「彼女は頭が悪いから」にも言えることですが、東京ってこうやって階級が上の人と下の人が交わるから面白いですよね。田舎ではこんなことは無いと思います。東京というドデカ都市だからこそ、簡単に交われる。
主人公はきっと「東大生だから」つばさに惚れたのではなく、大学生になるまでちゃんと「女の子」として扱われた経験が少なくて、だからこそつばさにちゃんと女の子扱いされたから好きになったんだと思います。読んでいる時は「東大生と底辺女子大生の恋愛」というよりは普通に大学生の恋愛だな、と思いました。行ってる店はちゃんと東大生でしたが。ちゃんと東大生?
私が知らないだけで実家も太い東大生はああいった高い店にバンバン行ってるんだろうか。どっちかっていうとそのイメージは慶應生の方があるんだけどな。
なんというか作品にでてきた東大生は全員普通だなあと思いました。普通というか、私の周りの東大生
なんだかんだみんなオタク気質があるので。
思ったことを書いてるから話の脈絡が無さすぎてウケるな。ごめんなさい。
女の子を呼ぶ飲み会も、強制はせず女の子が自ら服を脱ぐように仕掛けそれで撮った写真を売ることも、全部全部最悪だなあ。あくまで逃げ道を作っていることが頭がいいと思うと同時に狡いなと思いました。こういった最悪飲み会に参加したことがなくてよかった。
主人公はお酒が強くて、そういう飲み会で水のように酒を飲まされていて、本人も「私はこういう役割だから」と受け入れててショックでしたね。なんというか女の子をモノとして扱っている感じがして。楽しんでいるならいいけど女の子がそれを「役割」と認識しているならそれは違うよな。
事件が起こって、各々お金と家の力でどうにかしてたのには辟易しましたね。こういうのって表沙汰になってないだけでたくさんあるんだろうな。
下の階層から上の階層を見る癖そろそろやめないと自分の心がすり減っていくだけだな。