これは2019年1月に行われたAsk Me Anythingに関する話。要点について述べた有志による一連のツイートを以下にまとめた。
AMA、Ask Me Anythingとは、NianticでIngressのグローバルコミュニティマネージャーを務めるAndrew Krug(アンドリュー・クルーグ)さんが毎月1回Google+上で設ける、Ingressエージェント(=プレイヤー)からの質問に回答する機会だ。
以下のファンサイトの「アンドリュー・クルーグ」というカテゴリー内にこれまでの「アスク・ミー・エニシング」に関するアーカイブと日本語訳が載っている。
過去には以下のような事を書いた。
有志によって要点が出されていたが、回答そのものを読むのをすっかり忘れていた。
で、注目したのが以下の2つの質問と回答だ。
質問と回答(1)
質問1:Ingressの毎月のダウンロードと収益はポケモンGOの0.1%未満ですが、それでもNianticがIngressの開発に投資し続ける理由は何ですか? 愛によるものですか?
回答1:Ingressが無ければポケモンGOは存在しなかった。Ingressは、このジャンルのゲームが成功する可能性があり、またコンセプトへの関心が失われなかった事への証左になった。ポケモンGOとIngressの関係性は、野村達雄がGoogle社のGoogleマップチーム(当時はNiantic社CEOのジョン・ハンケがリードしていた)の一員として働いていた時に関係が始まり、エイプリルフールのちょっとした遊び心としてポケモンチャレンジを作成した。
話が前後するが、ある時、達雄が任天堂の岩田聡さんとポケモン社の石原恒和さんの2人にIngressをチェックすべきだと伝えたという話がある。2人は既にIngressについて知っていて、とても高いレベルのエージェントであるとのことだった。その結果として、ポケモンのキャラクタービジネスと似たようなことをすることについての会話が生まれた。
Ingressのプロダクトチームのオフサイトミーティングでジョン・ハンケは「IngressはNianticにとって非常に重要だ。たとえ欠陥があっても、それはゲームを構築するという私達のビジョンを最も完璧に表現するものだ。」と述べた。Ingressが新しいバックエンドサーバーに移行した後は、多くの事が可能になるだろう。物事が一時的でいつしか消え去るもの、またはそれほど価値がないかもしれない事を意味するので私はIngressが私達のサンドボックスだと言うのは嫌いだ。
しかし実際は逆だ。Ingressは私達が他人の知的財産を用いてはできないような事への挑戦を可能にするだろう。 この空間の限界をIngressで拡大していきたい。
私達が試したもの全てが成功するわけではない。しかし、上手くいけば、私達は失敗以上に成功を積み重ねていく。
だから、NianticがIngressの開発に投資し続ける理由は、わずかな愛と戦略的重要性によるものだ。
質問と回答(2)
質問2:単に疑問に思っている事なのですが、(Ingress関連かどうかに関係なく)私達からどんな質問を期待しているのでしょうか?
回答2:私はIngressがNianticにとってどれほど重要かについて尋ねる質問を本当に嬉しく思う。これらの戦略的な質問は重要で、IngressがポケモンGOの成功の影になってしまうのは簡単な事だ。Ingress Primeがリリースされるまで、何年もかけて実装されていた主要な機能やゲームの仕組みが見られず、NianticがIngressをあきらめたように思われるのは容易な事でもある。6か月間にわたってイベントがない事からゲームアプリが終了に近づいている段階だと理解するのも簡単だ。しかし、問題の核は、ポケモンGOのように奇跡を起こした時、短期間でIngressに影響を与えるいくつかの難しい選択と転換をしなければならなかった事だ。私は、私達の意思決定者が厳しい命令をかけなければならない事に対して嫉妬していない。特に会社の資産に関わる人々に対しては。私は、結局は彼らが会社のために正しい選択をしたいのだという事を知っている。 これらの選択は、IngressがNianticの成功から恩恵を受ける事に繋がる、または繋がった事になる。しかし、それは常に明らかにされるものではないし、伝えられるものでもないので、このような質問はこれからも続けてほしい。
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…とここまで書いたところで、上記の2つの質問と回答を既に日本語訳をした人がいたのを知ったので紹介しておく。質問1の質問者の方。
【合わせて読んでほしい】
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