『ポツンと一軒家』とは
概要
朝日放送テレビ『ポツンと一軒家』という番組がある。
"日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報を元に、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく。"
出典:朝日放送テレビ「ポツンと一軒家」https://www.asahi.co.jp/potsunto 2019年6月30日参照。
↓番組の公式Twitter
番組の流れ
Google Earth様々というくらい、色んなポツンと一軒家が紹介される。
番組の流れとしては、Google Earthの航空写真を用いながらポツンと一軒家の場所を紹介し、スタジオでは自給自足の生活を送っている人が住んでいるのでは?伝統工芸品などを作る工房なのでは?など予想され、その後に取材VTRが流れる。
「来るんじゃないかと思ってました」「周りから来るんじゃないかと言われてました」
取材VTRを見ているが、とにかくすごい。
目指すポツンと一軒家から最も近い集落でも数km離れているというのに、ポツンと一軒家に住む人を知っている人に巡り合う事がなんと多いか。
なんという地域のネットワークの強さ。都会ではなかなかない…か?7km離れた場所に住んでいる人を知っているというのは大都市ではそうないのではと思うなど。
番組が始まって1年以上経つからだろうか、ポツンと一軒家について近くの集落で尋ねると「いつも観てます」という声がなんと多い事か。果てには、ポツンと一軒家に住む人が「いつも観てます」と言うだけではなく、「来るんじゃないかと思ってました」とか「周りの人からそのうち来るんじゃないかと言われてました」と言っている人がなんと多い事か。
いやー、「来るんじゃないかと思ってました」とか「周りの人からそのうち来るんじゃないかと言われてました」と言うのがすごいウケるんだな。俺が。もう大笑いで。
来るんじゃないかと思ってたとか、そうそうない事だなと思うわけで。「日本列島 ダーツの旅」(日本テレビ系『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』内のコーナー)とか『昼めし旅』(テレビ東京系)とか、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)など、日本各地を訪ね歩く番組は色々あるけど、来るんじゃないかと思ってたとか、周りから来るんじゃないかと言われる事なんてそうないと思うからウケる。まあ俺がおかしいのかもしれないが。
出会う人がとても親切
出会う人がとても親切。ポツンと一軒家まで取材スタッフの車を先導して案内したり、住人に連絡を取ってくれたりと、とても親切だ。
ポツンと一軒家の住人もとても親切だ。突然訪ねて来たスタッフに驚く人もいながらも、住む家を丁寧に紹介してくれる。
もちろん、取材するスタッフもとても丁寧な姿勢だ。
険しい道
ポツンと一軒家に向かうまでの道のりはすごく過酷で、車1台がやっと通れるが、すぐ横は崖っぷち、山の斜面というのもあれば、車の行く手を塞ぐ落石、大雨で崖崩れが起こったであろう山道を行く事もある。車を途中で降りて山道を歩くというものも。
どの回も、取材するスタッフは大変そうだなと思いながら見ている。そして、地元の人の案内がなければたどり着かないだろうと思う事も見ていてしばしばある。
ポツンと一軒家に住む人
ポツンと一軒家に住んでいる人は実に様々で、実家がポツンと一軒家で、退職後に実家を守るために戻って来た人もいれば、麓に住みながら週に数回通う人もいれば、2年かけて独学で家を建てた人もいれば、独学で家を建てて自身が経営する会社の本社社屋も建てる計画だという人もいた。
取材スタッフが渡ってきた自宅までの道のりの間に自分で橋を架けたという人もいた(決してなまくらなものではないようだった)。自宅までの5km以上ある道をたった1人で掃除する人もいた。掃除といっても、道路清掃車ではなく、ブロワーで落ち葉を掃くというものだった。人によっては、私道のために行政の手が入らないから道路の手入れをするという人もいた。
実家が豪雪地帯なので、除雪車に除雪してもらうために(住民が住んでいる事が分からないと除雪に来ない)住民票をポツンと一軒家に移して暮らしているという人もいた。その人は農協に最高評価の一等級に認定される高品質のあきたこまちを作っていた。「数多くは作れないが、米の品質はどこにも負けない」という自負を持っている人だった。加えてもう1品種作っていて、それは「ゆめおばこ」という品種のお米だった。俺は初めて知った銘柄だった。兼業農家で、週末には釣り船を営んでいる人だった。初心者である取材スタッフでも立派な真鯛が釣れていた。メバルが430匹とすごく釣れていた。
1400年以上続く神社の71代目の神主さんを務める人もいた。後継ぎに悩んでいる様子がなんとも言えなかった。
山奥に嫁いだ当時は整備された道がなく、山の中を3時間かけて今のポツンと一軒家である嫁ぎ先へ歩いたという人もいた。その様子からは時代を感じると思った。
独学で養鶏を学び・営んで卵をレストランなどに卸している人(レストランの人からは好評を得ている様子が映った)もいれば、炭造りをして飲食店に卸している人もいる。移住して猟師となった人もいる。
決してお年寄りが多いわけではないというのが分かる。お子さんと一緒に住んでいる人もいれば、お孫さんが訪ねて来るという人もいる。
「吟香 鳥飼」(ぎんか とりかい)を造る鳥飼酒造の工場が登場した回もあった。この時は取材スタッフが「飲んでます」と言っていて、すごい偶然だなと思った。代表の鳥飼和信さんからは、子供の頃に慣れ親しんできた自然を産廃処理場の計画から守ろうとして土地の権利を取得して整備してきたというエピソードが明かされた。
鳥飼酒造のホームページには緑豊かで清らかな草津川を映した映像が公開されている。全部で動画は3つ。Vimeoで公開されている。
たくましい
番組に登場するポツンと一軒家に住む人達は、なんと言っても、たくましいなと思う。たくましいの一言に尽きる。
移住して独学で家を建てている人、退職後に1人で住まいを築いてきた人など、色んな人の暮らしの様子から、今の自分にはないたくましさを持っていると感じた。
お子さんやお孫さんが元気に走り回り、目一杯遊んで過ごす様子が映るのを見て、その地が、その家が良い環境であるというのも伝わってきた。
インターネットや本で学んで家を建てたり、養鶏を始めたという人の話から、インターネットから学ぶという事がとても今時で、時代を感じるなと思った。
どこで見れるのか
そんな『ポツンと一軒家』は現在、TVerで最新回が1週間限定で見逃し配信がされていて、Amazonプライムビデオでは単発特番の頃からの放送回から最新回までが、シーズン1とシーズン2に分かれて配信されている。
地上波での放送は関東地方ではテレビ朝日5chで日曜日の19時58分から!
↓シーズン1
↓シーズン2:2020年の放送回
↓シーズン2021:2021年の放送回
番組の公式Twitterをほとんど見てなかったけど、その日の放送回の内容についてツイートしているんだなという事をこのnoteを書き進める中で知った。
素敵な番組をありがとうございます。これからも番組を応援しています。
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