虫歯の予防
虫歯になったことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
厚生労働省の調査によると、治療済みの歯を含め、どのくらいの人が虫歯にかかっているのかをデータで表したところ、
5歳以上10歳未満の子供の場合、虫歯になったことがある人の割合は10%ですが、
10代では46.3%、20~60代ではなんと90%越えの人が虫歯を経験していることがわかりました。
このことから、子供に「歯磨きをしなさい!」と言う立場の大人の方が
虫歯になっている人が多いというのも、どの口が言ってんだかって思ってしまいますよね。
今回のテーマは『虫歯の予防』です。
虫歯になったら面倒ですよね。
歯科医院に通わないといけないし、食べ物は美味しく食べられないし、本当良いことがないと思います。
今一度、虫歯にならないために、普段の日常生活から気をつけていき
虫歯を予防していきたいものです。
今回はそんな”虫歯になりやすい生活習慣”と
”どのように予防していけば良いのか”を紹介して行こうと思います。
皆さん知っていることではありますが、改めて自分を見直してみてください。
●虫歯になりやすい生活習慣
①間食
虫歯は酸によって歯が溶けることでできていきます。
歯が溶ける原因は主に2つ。
一つは、酸性食品を摂取することで食品自体が歯の表面をわずかに溶かす”酸食(さんしょく)”によるもの。
もう一つは、歯の表面に付着したプラーク中の虫歯が砂糖などをエネルギーとして取り込む、細菌が出す酸によって歯が溶ける”う蝕”です。
食後は、どちらも歯の表面がわずかに溶け出し、虫歯になりやすい状態になりますが、食後の数時間にわたって、”唾液の再石灰化”が行われ、溶けた部分が自然に修復されます。
そのため、”食事と食事の時間をあけた方が虫歯予防になる”のです。
逆に、間食を頻繁にしてしまうと、食後に溶けた歯が修復される時間がなく、
少しずつ歯が溶けたり、虫歯が進行したりしやすくなるのです。
②歯磨き不足
「ちゃんと毎回歯磨きをしているのに、虫歯ができてしまう」という人がいますが、
歯磨き不足は虫歯の原因の定番です。
歯磨きは毎日同じように繰り返されるため、磨き方の癖によっては知らないうちに、同じ場所に”プラーク”が残り続けてしまいます。
プラークは、歯の表面についた白い塊で、虫歯菌や歯周病菌が集まって作られます。プラークが糖類をエネルギーにして出す”酸”は、付着している部分のみを溶かします。
また、水でゆすいだぐらいでは、落ちないほど強力に歯へへばりついているのです。
そのため、このプラークを除去するためには、”ブラッシング(歯磨き)”をしっかり行う必要があるのです。
「歯磨きをしているのに虫歯になりやすい」傾向があると感じるなら、高い確率で歯磨きの時間が短すぎるか、しっかりと磨けていない可能性があると言えるでしょう。
③歯切り
歯ぎしりも、実は”虫歯の原因”になります。
歯ぎしりは、虫歯を悪化させやすく、中々止めることのできない、生活習慣の一つです。
本来であれば、歯を休めせる時間帯になる就寝中に、日中よりもハードに歯を噛み合わせるため、衝撃で歯の表面に非常に繊細な”クラック(ひび割れ)”が入ります。
このクラックに虫歯の細菌が入り込んでしまうと、歯ブラシの毛先の先端ではもはや届かない状態になります。
歯ぎしりは、自分で予防するのは難しいため、マウスピースなどを利用するか
歯ぎしり以外のプラークなどを抑える予防法が必要になってきます。
●虫歯の予防策
①歯磨き
虫歯を予防するには、やはり”歯磨き”は欠かせません。
歯ブラシの動かし方、力の入れ方、そして、自分にあった歯ブラシの選び方など
正しい歯磨きの知識を身につける必要があります。
また、歯ブラシでは取り除けない歯間では、歯間ブラシを使うことも効果的です。正しい歯磨きの仕方は、歯科医院の先生に聞いてみるのが良いかと思います。
②口腔洗浄液
グチュグチュの水力の力で、口内の汚れを落とす”口腔洗浄液”は
虫歯を予防するのに効果的です。
口腔洗浄液は、歯の表面についたプラークを科学の力で除去することができ、
虫歯を予防するだけでなく、口臭を抑えてくれます。
③よく噛むこと
虫歯を予防していく上で、1番簡単な取り組みとしては”よく噛むこと”です。
食事のとき、よく噛むことで唾液の分泌が促されます。
唾液には虫歯菌が洗い流す作用のほか、歯の再石灰化を促す働きもあります。
●まとめ
さて、今回は”虫歯になりやすい生活習慣”と”虫歯の予防方法”について紹介しました。
お口の健康を維持するために、ぜひ実践できる予防策からはじめてみたらいかがでしょうか。