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パリ生活vol.2「パリの銭湯⁉“公共の風呂”に行ってみた」

2017年当時の文章をそのまま載せています。
今よりもさらに未熟でお恥ずかしいですが、留学の記録として。

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2017年10月4日 

なんと。引っ越し当日から水漏れ問題で家の風呂が使えないという事件発生。

パリに銭湯なんてあるのかしらん?と思って調べたら、直訳すると「公共の風呂」ってやつがある。なんと20分シャワーが無料だそうだ。どうやって生計立ててんだ?…と、こうすぐ生計の立て方を気にする日本人。


で、行ってみる。
ちゃんとパリ中の「公共の風呂」を調べて一番綺麗そうなとこを選んだ。
行った。行ってみた。


お家が無さそうなオジサン達でめっちゃ混んでた。
だよね。そりゃそうだよね。
20分無料だもんね。
全然怖くなかったよ。
みんなのほうがビビってた。
仕立ての良いコートを着た日本人の女がブーツをコツコツいわせながら入ってきて完全に、アウェイ。
ごめんね。ってめっちゃ思った。
ちがうんす。風呂がないんす。不誠実に干渉しに来たわけじゃなんす。。
シャワーは脱衣所からちゃんと個室になってた。日本のコインランドリーのシャワーみたいな感じ。(西武新宿線沿線でよくお世話になったアレ)
それが横並びに10部屋くらい。収容所みたい。
並んで、掃除のおじさん(実写版紅の豚)に呼ばれたらその個室に入る。
収容所みたい。(2回目)
※この掃除のおじさん(紅の豚)がやってる“掃除”っていうのは水が出てるホースで「びゃぁ~~」ってやるだけ。廊下から脱衣所からシャワールームまで全部びっちゃびちゃ。

待合室のようなスペースのベンチに座って待っていると
びちゃびちゃの廊下から紅の豚が呼んでくれる。
空いたシャワールームを指さすのでそこに入る。
シャワールームの手前に本当に狭い脱衣所があって扉を閉める。
扉は木製で小さな小窓付き。紅の豚が覗きたければ覗き放題だ。
紅の豚はそんなことしないよ!無愛想だけどいいおじさんだったよ。
お湯は問題なく出るけど、まぁ~も~とにかくびちょびちょでぬるぬる。

出てきたらまた家が無さそうなオジサンたちがキレイな私にビビる。
またごめんねぇ。。と思う。
ごめんねぇ。と思いながら、ふと我に返り、なんで私が「ごめんねぇ。」って思わなきゃいけないの!?と思った。
私だって2日風呂入ってなくて今日も入る風呂がなくて…
そんな目で見るな!わしだって風呂入りに来たんじゃ!ぷぎゃぁ!
紅の豚が私が出たシャワールームを、まるで消毒するように
ホースでびゃぁ~!と掃除していた…。

よき経験でした。もう二度と行きたくない「公共の風呂」。
ま、今日からちょっとだけパリを離れるのでその間にお風呂が直ってることを祈る。
大家さんも工事の人も信用してないから家の荷物は全部クローゼットに入れて、クローゼットに南京錠かけてきた。
これでもかっ!これでもかっ!つって。

街を歩く時は財布は腹巻の中。
ポケットの携帯がスラれる街。

そんな街、おパリ。
落ち込むこともあるけれど、
私、この町が好きです。byキキ


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