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奈良国立博物館🦌仏像館


奈良国立博物館、通称「ならはく」。
仏像館は、赤坂迎賓館を設計した宮廷建築家・片山東熊(かたやまとうくま)設計の素敵な建物です。


金剛力士立像


ペアで門番。

東新館、西新館は特別展や名品展を開催していますが、仏像館は国宝、重文級の仏像が常時100体ほど展示されています。すさまじい博物館ですね。写真撮影可と不可の仏像が混在しています。

写真可不可の基準は、ならはくの所蔵か否かのようです。

ただ、金峯山寺の金剛力士像は例外。
「寺にいはるときから、もうずっと撮影されてきたからええんやって」
だそうです。

写真足元台座、すっぱり亀裂が入っています。
そのままの状態では、ならはくの扉を通らなかったからパーツごとにして運び入れたそうです。
・・・その決断、果敢やね。


如来坐像
現在のパキスタン北西部にあったらしい古代王国
「ガンダーラ」

ならはくは、もともと仏様の避難場所です。

明治初期の上知令で寺社領が没収されたり、廃仏毀釈されたりのせいで、祀ることができなくなった仏様を保護するのが目的でした。現在、金峯山寺の金剛力士像がいらっしゃるのも、お寺の門が工事中だからです。

奈良のお寺では、
「この像は、別のところが廃寺になってお預かりすることになったもの」
「この像は一時期はならはくに避難していた」
という話をけっこう聞くんですよね。

本当の由来や由緒がわからない仏様が多いです。

吉祥天椅像
皆さんご存じ「ラクシュミー」?・・・か?
ヒンドゥーの女神で、仏教的には「吉祥天」


こちらの如来立像が、自分としては大変よかったです。

これはなんという
ええお顔でしょうか。
飛鳥大仏とかもそうですけど、
熾烈な時代を感じますね。


ならはくでは、めっちゃかわいい鑑賞ガイドをもらえます。

如来」螺髪、布をまとうだけ

菩薩」アクセサリーを身に着けてる、蓮に乗ってる

明王」牙を出してる、炎を背負ってる

」鎧と袖の広い服、丈の短いズボン、靴
(「天」は弁財天とか韋駄天とか大黒天とかのことです)

といった具合で、かわいいイラストと、よくわかる解説が楽しめます。


私が訪れたのは平日の午前ということもあって人も少なく、博物館ガイドさんにしっかり解説してもらえました。

・阿弥陀さんはに指で〇まる作ってはる。

・関西の人、観音菩薩さんが好きなんよ~。

・東大寺の大仏さんも野ざらしの時期があったんですわ。お寺を作るときは、本尊から作る場合も、お堂からの場合も、ありますよ。

「阿弥陀如来坐像」
確かに〇作ってらっしゃいますね。
両方で!

またうまいこと、人の少ない日時を狙っていきたいものです。

面白かったので、後日、国立博物館常設展四館パスなるものも購入。
東京、京都、奈良、九州の常設展の年パスです。常設展だけでも、かなりの見ごたえですよね~。3回いったら損益分岐点がプラスに(笑)。

しかちゃーん

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