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自利利他の思想

五木さんと望月さんの対談は進みます。

五木さんは、気功治療に限らず、西洋医学でも、治療は医師と患者、看護する人のチームワークである、という。

医師や気功家など治療する方も逆に患者から学ぶのではないか。

望月さんはその通り、と答えます。

五木さんは、

「仏教の考え方で、「自利利他」というものがある。自分が修行を積んで、何か悟りを得たら、自分だけで抱えるのでは無く、周囲の、まだ悟りきれていない人にそれを伝えるということ。大乗菩薩道の基本思想である。」と語ります。

「菩薩というのは仏如来になっていない前段階で、たくさんの人々に一所懸命奉仕し、救うことで自分も仏になる存在なんです。菩薩行をすることは、他の人を救うと同時に自分が救われる道なんですね。」

「気功をやっていた人は、まず自利を行い、気を自身の体に充実させる。それを人に施し、利他を行っているのでは、ないか、つまり、人を癒すことは自分も癒やされることである。」

私が勝手に慕っているかたも、「利他の愛」とよく言われます。

利他の思想、と検索すると、京セラの稲盛さんが出てきます。稲盛さんも、「利他の心を判断基準にする。」と書いておられます。「人によかれ」という判断です。

利己では無く、利他に生きていきたいものです。


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