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楕円球の青春 1年生のお仕事
こんにちは。
大学の体育会ラグビー部1年生には色々なお仕事があります。
春先に言っておけばよかったですね。
もう秋ですから。ちょっと遅い。
(40年前の話ですので、今とはかなり異なっていると思います。
ご理解ください。)
さて、色々な係りがありました。
ライン係。高校の頃は練習でラインを引くことはありませんでした。
高校では、練習試合の時にだけラインを引きます。
大学では専用グラウンドですので、毎日、ラインを引きます。
入部当時は、ビックリしました。
高校時代は年に数回しか引いたことのないラインでしたので.
毎日。大変だ。
(今は、人工芝が主流ですから、ラインも引く必要がありませんよね。)
他にも、マシン係。ウエイトトレーニングの器具を準備して、後片付け。
タックルマシンなども準備していました。
ボール係。ボール管理。ボール磨きの判定もしていたかな。ボール係のOKが出ないと、唾が枯れるまで磨かなかればならない。ちょっと忘れました。
薬係。この呼び方でよかったかな。クスリ係。
これをしていました。救急薬品の管理、テーピングボックスの管理。
シーズンになると、試合前のロッカーに入らなければなりません。
自分は試合に出ないのに、
めちゃ、緊張です。
失敗はできません。
メンバーはかなり張り詰めています。
傷んでいる足首にテープを巻いていきます。バンテージよろしく、頭にも巻いています。
時々、「タバコ」って言われます。
レギュラーの飲んでいるタバコ銘柄、一通り持っていきます。
間違えずに、あ、この人はセブンスター、しゅぽっ。
ライターも持っています。
スポーツマンとはいえ、大学生でしたから。
今から、40年前ですから。
私も、吸ってましたよ。
(今なら、ちょっと考えられないかもしれません。)
(あ、私は今はやめてます。)
ユニフォームに着替えて、アップ。
だんだん緊張が高まります。
試合前にロッカールームに引き上げ。
汗とサロメチールの匂いでむせかえる様です。
キャプテンが言います。
「いくぞいいかあ、やるぞいいかあ!」
「オウッ!」
細かいことは言いません。気持ちが通じていたらいいのです。
この後、部歌。
もう、大きな声で、歌います。リズムがどんどん速くなる。
気分を最高潮に盛り上げて、グラウンドに飛び出していきます。
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ノーサイド、試合終了です。
秩父宮ラグビー場は脱衣場は異なっているけど、
湯船は中に一つではなかったかな。
お風呂でも、ノーサイド、でした。
クスリ係は、着替え終わるまで、
湿布だの、アイシングだの忙しく動き回ります。
最後にロッカールームを掃除して終わり。
私はレギュラーではなかったので、ロッカーに入ったのも
この1年の薬係だけでした。
でも、あの緊張感は忘れられません、試合に出なくとも。