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おはようございます。若かった頃、ラグビーの審判をしていました。今のラグビーのテレビ中継では、審判の音声がよく聞こえます。でも、昔は、審判は喋ってはいけない、と言われました。
笛だけで、淡々と試合を進める審判が良い、との事でした。選手は審判の判定に対して異議を唱える事もありませんので、喋る必要がない、という事。喋る事で、どちらかのチームに有利に働いても良くないという事だったと思います。
しかし、ある時から、「喋って、選手とコミュニケーションを取れ。」という指導に変わりました。選手はギリギリのところでプレーしているので、「もっと下がれ!」とか、「はい、それ、OK!」とか声をかけると、選手に審判の判断基準がわかります。誰も「反則」したくはありません。味方に不利になります。ラグビーの醍醐味、継続が切れてしまいます。試合がつまらなくなる。
声をかけて、反則しないように、コントロールする。「プリベントする」反則を予防する。これが審判の力量です。今は、審判、よく喋ってますよね。この声が理解できるようになると、ラグビー観戦上級者ですね。
反則は、させないように、未然に防ぐ。prevent。スキーのジャンプ競技も、反則、未然に防いで欲しかった。失格を見つけるのが目的ではいはずです。ダメなら、飛ぶ前に変更させれば良い。
ただ、今朝のテレビを見ていると、中々大変そうなので、簡単な事ではないようです。
高梨沙羅選手が失格になり、高梨選手の心中は察するに余りある状況だった事でしょう。でも、よく二本目飛んでくれました。
さらに、他の選手も奮闘、エース小林陵侑選手がヒルサイズを飛んで3位に浮上。結果は4位でしたが、ピンチに際してチーム一丸、諦めずに頑張りました。
どんな事にも諦めない、心に刻みます。
PS 高梨選手には金メダルかけてあげたかった。「また、新しい日がやってきます。」