【2024イタリア大学院】イタリアでの1日:物価、移動はどう?
今日は、起きてから寝るまでのローマでの大学院生の1日を紹介したい。
ローマでのリビングコストや、イタリアでの隠れたルールなどを織り交ぜながら話せたら良いと思っている。
1. 起床〜朝食
起床後、顔を洗う代わりに拭き取り化粧水で顔を拭く。
人にもよるかもしれないが、硬水なので顔を洗いすぎると肌の調子があまり良くならないことも多い。
朝食。
筆者は日本では白ご飯を食べることが多いが、何故かイタリアに来るとイタリアの口になってしまい、基本的にはエスプレッソとビスケットを食べることが多い。
バールでは、多くの人が朝ごはんはカプチーノを頼む。
そして、コルネットと呼ぶ(お店によってはブリオッシュ)クロワッサン型(これはクロワッサンではないので)のパンをよく食べる。
あいにく、コルネットではなく私はこの日Arragostinaを食べた。
多くのイタリア人は朝にしかカプチーノを飲まず、昼食後や午後にはcaffè(エスプレッソ)しか基本的に飲まない。
彼らによると、牛乳は食後や午後には重いらしい。
一方、macchiatoという少量のミルクを入れたものを飲む人は割と見る。
カプチーノはミルクが多すぎるよう。
また、彼らは夕方以降はコーヒーをあまり飲まないので、一日中飲んでいる私は、
Riesci a dormire?(それで寝られるの?)
とよく聞かれる。
夕方や午後にカプチーノを頼むと人によっては少し怪訝そうな顔、外国人なのね、みたいなリアクションをされることもある。
しかし、スイーツなどを食べる時エスプレッソだと濃すぎて疲れるので、少し残念です感を出しながらカプチーノを頼むことも多い。
一方、caffè americanoやcaffè lungoに関しての意見も人によっては厳しく、泥水みたいな呼び方をしているのも聞く(acqua sporca)。
a big fan of 水の多いコーヒー(アメリカーノ、ドリップコーヒーなど)である筆者だが、たしかにイタリアで飲むアメリカーノはあまり好きではない。
個人的には、あまりいい豆を使っていない、淹れ方が向いていないのではないかと思っている。
もちろん好みによるが、いつか美味しいドリップコーヒーを試して考えを広げてほしいと心の底では思っている。
このような理由で、飲み物が欲しい時にはカプチーノを頼むことが多い。
もちろん知人の中にはイタリア人でも夕方にカプチーノを頼む人はいるので、全く気にする必要は無い。
2. 登校〜夕方
私はバスを使って登校。メトロでもいけるのだが、なんせラッシュ時のテルミニ駅での乗り換えをしたくない。
また、スリも避けたいので比較的空いているバスの649線を今はいちばん使っている。
ラインによってはいつでも混んでいる。
しかもバス停も大変わかりにくい。
特に現在は工事中で、バス停の場所の移動が甚だしく、諦めて歩くことも多い。
また、バス停では頻繁に、何番待ってる?いつから待ってる?と話しかけられる。
バスは、時刻表は一応存在するが、時間通りに来たことはない。
渋滞具合も日によるのでひどい時は40分くるのを待ち続ける時もある。
また、乗ってからもバスが動けなくなりとんでもなく時間がかかることも少なくない。
運転手や乗客は大体、口々に文句を言って叫び出す。
降りる前に、車内中にある赤いボタンを押して降りるのを予約する。日本のバスと同様である。
しかし、たまにそのボタンが壊れているので大声で叫べと書かれている時もある。これはイタリアである。
なんとか大学に到着。
1つ目の今日の授業はイタリアとヨーロッパ公法の授業。最近はイタリア憲法のArticleを読み、改正の歴史やEU法との関係性の解説など。
昼食は、家からパスタを持って行ったり、学内のバールでサンドイッチ、パニーノ、スップリを買ったりする。
なんせ学生が多くとても混んでいるので昼休みの時間や朝の授業前はできれば避けたい。
友達と食堂に行くこともある。しかし、何限というのが日本と違ってないため12~14時、14~17時、16~18時など無茶苦茶な予定で組まれている曜日もある。そういうときは、持ってきておいた方がバタバタせずにすむ。
ボローニャ大でもそうだったが、授業は大体15分くらい前に終わることが多い。
先生にもよるが3時間通しなことはなく、一度か二度休み時間をくれる。
授業の合間は自習室に行ったり、学食に行ったりする。
キャンパスの中にはベンチや芝生が多くあり、みんな寝転んでいたり話に花を咲かせていたりする。
喫煙okなので、なんせタバコを吸っている人が多い。
日本の大学はたいてい禁煙だと思うので、なかなか疲れる。
また、ここまで必死に立ち上がって友人に何かのエピソードを伝えていたり、寝転がっていたりする人もあまり日本の大学では見ないので、いつも違う雰囲気だなと感じる。
2つ目の授業は、宗教と法の授業。
世俗主義やEUでの宗教の位置付け、各加盟国での違いなどの学習。
そろそろみんな疲れてきて、休み時間は自販機のコーヒーやバラ売りのお菓子を買う。
割高ではあるが、駅や他の場所の自販機よりは安い。
イタリアでは、おやつの時間にあまいものよりsalato(塩系の味)を食べることが多く、卵焼きやパン、プロシュートやサラミなどの生ハムを食べる人をよく見かける。
これもスーパーで量り売りでかえる。
大体チケットを取るロールが近くにあるので、番号札を取って呼ばれるのを待つ。
なぜか200 grammiといわず 2 etti (ettoは100gのこと)と頼む。
3. 帰路〜就寝
友達とコーヒーを飲みに行ったり、アペリティーボをする日もあるが、1学期は慣れるまで授業に時間を取られ直帰することが多い。
アペリティーボとは、ヨーロッパでよく見かける夕食前のドリンクとスナックなどをつまむことである。
イタリアではオレンジのドリンク(アルコール)のAperolが人気である。
筆者はHugoもさっぱりしていて好きである。Campariは真っ赤なもので、かなり苦いので好みは分かれるかもしれない。
またバスで来た道を戻り、帰りにスーパーに寄る。
イタリアでは、たいていスーパーのフルーツや野菜が量り売りで、自分で袋に入れ秤に乗せて買う。
一人暮らしにとっては好きな量買えるのでありがたい。
時間がないときは、中に具が入っているパスタが楽でよく食べる。
Tortellini、Ravioliなど。
また、トマト缶(瓶)は常備している。
パスタとこれさえあれば何もなくてもなんとか食べられる。
パスタは安いときに買いだめがちである。
スパゲッティよりもショートパスタの方が調理が楽である。
小麦ばかりでは体が疲れるので、たまにごはんとたまごを煮て雑炊風、醤油をたらせば日本味の完成。
イタリアでも醤油はたいていのスーパーで売っているし、それほど高くない。3ユーロほどである。
晩御飯は、昼よりも炭水化物を少なめに済ませることが多い。
イタリア人も、サラダやスープなどを食べる人が多いように思う。
もちろん人によるし、時と場合にもよる。
無性にピザが食べたいときはテイクアウトすることもある。
ナポリ(日本に比べるとイタリア全部)ではホールが多いが、ここローマではpizza romanaが多く、pizza al taglio(カットピザ)のお店も多い。
カリカリ(croccante)で薄いのが特徴である。
まだ暑いため蚊が多い。
また、気候変動のせいかボローニャでは12月にも蚊が部屋にいて、かまれたあとはすごく腫れた。
フマキラーの商品VAPE(ヴァーペと読む)も売っているので、夜はこれをつけっぱなしにしたり、いると確信したときはプッシュタイプで部屋を密閉し退治。
日本のムヒの方がかゆみに効く気がするので持ってきた方が良い。
イタリアの家で網戸を見かけることは稀である。かなりつけるのは高いようで、たいてい網戸はないので入り放題である。
日本はついているのが基本だと思うので、旅行などの際にも注意。
バルコーネに植物などがある場合はさらに注意。
ヴェネツィアは特に水気が多いため、蚊が多い印象を受けた。
フマキラーのワンプッシュは日本のものの方がコンパクトであると思うので持ってきたらよい。
もし不安なら、蚊帳を持ってきても良いぐらいかもしれない。
お風呂に入ったり片付けをしたりした後、
ホットティーを淹れてゆっくりしながら復習をしたり、noteを書いたりして寝る準備に入る。
蚊がいたら戦う羽目になるが、
いなければ、Buonanotte!
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