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ノー・イングリッシュの町中華

先週末、用があって新宿へ行った。結局、ひとつも目的を果たせず、がっくりきたので、軽く飲んで帰ろうかと、とある飲み屋街に立ち寄った。
「接客は最悪だなっ!」
と歩きながら悪態ついているおっちゃんたち。一体どこの店のことかなと考えながら、一度行ってみたかった町中華に着席。
厨房を囲むように丸椅子が並び、これでもかってなくらい見事な町中華メニューがリストアップされている。

まずはビールと餃子、そして人気メニューの木耳炒めを注文。

木耳いっぱい( ・∇・)

ビールは秒で出てきたけれど、ほぼ満席だったせいか、食事の提供は遅いよう。追加でザーサイチャーハンを頼んだら、これが最初にきた。

ザーサイ炒飯

その後が続かない。
すぐに食べられそうな冷奴とか梅きゅうあたりを頼んでおけばよかった。
待ちながら酒を飲んでいると、3人組の外国人観光客が店に入ってきた。
彼らの存在にまったく気づかないスタッフ。数分たっても無視されたままなので、気の毒になり、スタッフのおっさんを呼ぶ。このおっさん、私たちが入った時から無愛想で、顎で席を指示する有り様。でも、この時彼がとった行動は、およそ客商売に携わる人とは思えないものだった。

「No English」

そう言って、新しいお客さんを見るなり立ち去ってしまったのだ。代わりに英語の出来るスタッフを呼ぶかと思いきや、ぼさーっと突っ立ってるだけ。

有名な老舗だし、努力しなくても客は入ってくる。たかだか3人の客をぞんざいに扱ったところで痛くも痒くもないといったところだろうか。
日本に来て、寿司や天ぷらではなく、庶民の味、町中華を選んでくれた彼らに対し、親近感を感じていた私は日本人として心から申し訳なく思った。

幸いなことに、他の若いスタッフたちはきびきびと動き、こちらの声かけにもすぐに応じてくれる。
近くにきた一人に、
「彼らのオーダー聞いてあげて」
と告げると、ぱぱっと注文が通り、その後店内も空いてきたので、私たちの餃子も彼らのラーメンもすぐに運ばれてきた。

さっぱり味のラーメン
餃子も美味しい(^-^)

店に入る前、おっちゃんたちが最悪の接客と言っていたのは、この店のことだったかもしれない。
でも、一生懸命接客している若いスタッフがいるのも事実。

立地を考えればかなり安いし、味も悪くない。機会があればまた寄るかもしれない。
願わくば、瓶ビールはもっとキンキンに冷やしておいてもらえるとありがたい。

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