なんじゃもんじゃを知っていますか?
季節が変わり、桜の花が散り新緑を芽吹かせる頃、艶やかに白い花を咲かせる大木がある。
ヒトツバタゴ、別名「なんじゃもんじゃ」。
名前の由来には諸説ある。
あまりにも珍しい木なので、
「この木はなんじゃ?」
と、尋ねられるようになったことから「なんじゃもんじゃ」になったとか。他の説もあるけれど、私としてはこれがしっくりきた。
東京都内だと、井の頭公園や深大寺で見られるよう。
私が毎年楽しみにしているのは、世田谷某所にあるなんじゃもんじゃの木。個人のお宅にあるため場所を公表できないせいか、街の人々の間でも知る人ぞ知る銘木。実際、以前住んでいたマンションからとても近いのだけれど、当時は知らずにいた。
4月下旬から5月初旬にかけ、なんじゃもんじゃは満開になる。
まるで雪が積もったようにふわふわとしたきれいな花を咲かせるのは2週間くらいだろうか。思えば、桜よりも儚い。
なんじゃもんじゃの英語名はSnow Flower(雪の花)。
美しい名前ではあるけれど、なんじゃもんじゃの方が奥深い。
桜が満開になると、ようやく長い冬が終わったんだなと、ほっとする。
そして、なんじゃもんじゃの木に真っ白な花が咲くと、もう夏も近いんだなと思う。
まるで雪のようなのに、初夏を感じて嬉しくなる(どんなに暑くても私は夏大好き人間)。
今年の見頃は今週いっぱいといったところ。
皆さんも、お近くのなんじゃもんじゃを探してみてはいかがでしょう。
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