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バリ島紀行 * 9分後の謎

今回ほど出発前のドキドキ&ワクワク感を味わえなかった旅はない。
事前に準備しておく入国書類は全て揃えた。Webチェックインも済ませた。それでも何か肝心なものを忘れているような、間違っているような感覚が拭えない。
そして、成田にて最後の関門、エムボックス(サル痘)の自己申告フォーム入力の瞬間がやってきた。

成田エクスプレスの中で試しに入力してみたら、最後の質問(last destination)のところで日本を選べずエラーになった。
嫌な予感がしたので空港で荷物を預けた後、カウンターのそばから離れずに再度挑戦。
やっぱり、同じところでエラーとなる。

ああー、もうっ!! 誰か助けてーー!
と心の中で叫ぶアナログ人間。

仕方ないので手が空いていそうなスタッフに救助を求める。
若い女性スタッフは丁寧に対応してくれた。

「こういうエラーってよくあることなんですか?」

と、聞いてみると、

「はい、そうなんです。あちら(インドネシア)も急遽作成したものなので、不安定なんですよ。最悪、あちらに着いてからなんとかなるみたいですが」

だそうだ。

その「あちら」で「なんとか」したくないから出発前にやっておきたいのだ。

結論としては、申告フォームを翻訳してしまったがために起こったエラーだった。
皆さんもお気をつけて。
簡単な質問事項だけなので、訳さなくてもできるでしょう。

飛行機はほぼ定刻通り、午前11時過ぎにテイクオフ。

ほどなくして機内サービスのシャンパンを飲みながら(実はビジネスクラス。うふふ ^^)フライトインフォメーション画面を眺めていると、妙なことに気づいた。

出発地時刻(日本)13:40
到着地時刻(バリ)12:40

そして、到着予定時刻 12:49

あと9分で着くらしい。

バリ デンパサール着17:30の便に乗ったはずなのになあ。

もしかして、これから丸一日、飛び続けるとか?
よくわからんけれど、この後も現在時刻の9分後がずーっと表示されていた。

それでも無事に定刻通りデンパサールに到着。

あっけない程簡単に入国できて、全てが取り越し苦労だったと思えるほど、素晴らしいバリタイムが始まりました。

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