え、腫瘍? 足の裏まで汗かいた話
先週初めから胸痛があったので、整形外科へ行った。年末のインフルエンザの後、空咳が続いていたのもあって、念のためレントゲンも撮る。
「胸の痛みとは関係ないですけど、ジューカクに影があります。腫瘍という可能性もあるし、CTを撮りましょう」
え。
腫瘍?
肋間神経痛じゃなくて?
呆然とする私を前に、てきぱきとスキャニングセンターの予約を進める先生。
診察室を出る時になって、ようやく我に返った。
「あの、なんでしたっけ? ジュー……」
「ジューカクです」
会計を待ちながら調べてみると、「縦隔」という、両肺の間にある空洞のようなものらしい。
興味ある方はググってみて下さい。
家路に着きながら色んな想いが頭をめぐる。
仕事の引継ぎマニュアル作らなくちゃ。
遺言書も書かないと。
エンディングノートって、100均に売ってるのかな。
あー、しつこいけれど、肋間神経痛じゃなかったの⁉️
翌日、CTを撮り、週末を挟んでいたので、今日、やっと結果発表の日を迎えた。落ち着かないので、1日有休をとって、スキャニングセンターで結果を受け取り、クリニックへ赴く。
ドキドキハラハラ……。
診察室の前で待つ時間が異常に長く感じる。
手のひらだけでなく、足の裏まで汗をかく。乏汗症なのに……。
いよいよ名前を呼ばれ、中に入ると……。
「血管が写りこんでいただけでした。ただ、偶然撮れたんですが、肺に極小さな点が見えます。これは経過観察ですね。3ヶ月後にまた検査しましょう」
小さすぎて調べようがないのだそうだ。所見としては悪いものではないと思うけれど、それも含め3ヶ月後と。
とりあえず縦隔腫瘍の疑いは晴れた(〃´o`)=3
最初に受診してから4日間。生きた心地がしなかった。
でも、極小の点が何なのかわからんし、CTは撮っておいてよかったのかな。
実は、普段なら放っておくレベルの胸の痛みでクリニックを受診したのには、ちょいと訳がある。
その数日前に、先代猫のルーが夢に出てきた。
10年前、20歳で大往生した私の愛猫である。
籠の中で丸くなって寝ているルーを、胸に抱えている私。
ルーはなかなか目を覚まさない。ゴロゴロと静かに鳴る喉の音を聴きながら、私は籠ごとルーを抱き締めている。
そんな夢。
「ママ、お胸、診てもらった方がいいよ」
ルーがそう伝えているような気がして、クリニックに駆け込んだ次第です。
なかなか治らない胸痛と空咳に少し不安を覚えていた私の、勝手な解釈かもしれない。
でも、ルーを抱いてい夢の中は、マシュマロにくるまれているような、甘く幸せな時間だった。
またひとつ経過観察が増えてしまったけれど、まだまだ元気に食べて飲んで生きていけそう。
不景気な話ばかりでパッとしない世の中でも、それだけで幸せ。
んで、胸の痛みは結局というか、やっぱり肋間神経痛でした。
※ヘッダーの写真は、私のスマホに残っている一番古いルーの写真です。