バリ島紀行 * 導かれたリゾート
2019年の9月、バリ島 8回目にして、ウブドに初めて滞在した。わりと高級なクラスのヴィラがタイムセールで70%引きくらいだったと思う。これはチャンスと深く考えずにボチっと予約してしまった。
緑の多い気持ちの良いヴィラだった。
ウブド地区のメインストリートでもあるモンキー・フォレスト通りに面していながら、その喧騒を感じることなく、静かなリゾートタイムを過ごせた。
チェックアウトの日、頼んだタクシーの時間まではまだ間があった。名残惜しくてウブドの街を散策していると、花に彩られた門の中に佇む仏像が目に入った。
おそらくリゾートホテルだろう。見えない何かに誘われるように、私はその門をくぐった。
いくつもの鉢にロータスが咲き、石像のカエルやお猿はハイビスカスでおめかし。かわいらしい小路の先にはこじんまりとしたプール。
いつかまた、ウブドに泊まるなら、絶対ここにしよう。
ふらりと迷い込んだ小さなリゾートホテルに、私は、恋をしてしまったのです。
コロナ禍を経て5年後、バリ行きが決まり、すぐに手配したのがここ、Ubud Inn Cottage。
今度はゲストとして門をくぐる。
5年前と少しも変わっていない。
導かれたリゾートで過ごす3日間が始まりました。