人生という名の本をめくる喜び 「ロマンスは別冊付録」
「誰かの本になれるような人生を送れ」
少々チープなタイトルさえ除けば、ここで描かれてるのは人生賛歌。
身近な人を大切に想うこと、自分らしく生きること。出版社を舞台にした、各人の情熱。
同じような業界に身を置く身として、心が震える作品だった。
とりわけ印象的だったのは、作家兼編集者のウノが発する愛の言葉。
「だから言っただろ? 月がきれいだねって
今も言ったよ 雪がきれいだねって」
「春から夏 夏から秋 秋から冬
いつ変わるかわかる?冬から春になる正確な瞬間が
いつから