20201105 言葉のきれはし

詩歌を紡げなくなった私は
言葉のきれはしを拾い集めて暮らしている

誰かの日記帳や
出せなかった手紙のざんがいが
私のあたまの中の海岸に打ち寄せられる
自分でも思ってもみなかった言葉を拾うとき
きっとそれは彼方からの漂着物なのだ、と思う

これは、あなたが探していた言葉ですか

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