山雅の選手をプレミアリーグの選手で例えてみた③【松本山雅2022】
普段はプレミアリーグを中心に、欧州の試合をよく観ている自分が、今年初めて山雅をシーズン通して観てきた。
山雅の選手たちを見ていて、あの選手に似てるな、と思うことがよくあったので、
似ている選手
共通点
その選手にあって、山雅の選手にないもの
補足
基本的にこの流れで、全員ではないが、紹介していきたい。
(全5回の予定/今回はPart 3)
全partまとめ↓
※一部、プレミアリーグ以外の選手も出てきます。
※曖昧なイメージの中で選んでいる部分もあります(出場時間の少ない選手は特に)
~佐藤 和弘~
《似ている選手》
クリスティアン・エリクセン
マンチェスター・ユナイテッド所属
《共通点》
ビルドアップ時のポジショニングの良さ
右利きだが、左右両足でのキックの上手さ
自分でスイスイ運んでいくドリブルの上手さ
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
理不尽なほどのキック精度
簡単には当たり負けしない程度のフィジカル
《補足》
エリクセンと佐藤は共に、良い立ち位置を取れて、右足だけでなく左足でもいいパスを出せて、スペースがあればドリブルでどんどん運んでいける選手。
ただ、エリクセンは、ワールドクラスのキック精度を持っていて、ミドルシュートやクロスが本当に上手い。
また、エリクセンは最低限のフィジカルも備えている。
一方、佐藤はフィジカルが足りないように思う。
例えば、守備の時、せっかく相手に寄せることはできても、逆に相手に吹っ飛ばされ、ピンチになってしまう場面が散見された。
攻撃面で佐藤のテクニックを活かすためにも、フィジカル面を多少改善し、簡単にボールを奪われない、あるいは、五分五分のボールを自分のものにできるようにしたい。
ブレントフォード時代のエリクセン(21番)のアシスト(動画の1:08~)
佐藤のドリブルからの左足でのアシスト(3:24~)
~村越 凱光~
《似ている選手》
キアナン・デューズバリー=ホール
レスター・シティ所属
《共通点》
左利き
ドリブルの推進力
球離れの良さ
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
村越の出場時間が短いため、分かりません。
《補足》
デューズバリー=ホールは、左利きで、左IHの選手。
ボールを持ったら積極的にドリブルでグイグイ運んでいきつつ、無理はしすぎずシンプルに味方を使う球離れの良さも持っている。
村越も同様に、ドリブルの推進力がありつつ、球離れの良さも持っている。
村越は適応さえできれば、サイドでも中央でも、どこでもプレーできそうなイメージがある。
その中でも、二人が非常に似ている印象を受けたので、村越のIHを一度見てみたいなと思う。
村越に足りないものについては、もっとプレーを見ないと分からない。
ただ、デューズバリー=ホールに関しては、ただ近くの味方を使うだけでなく、一気にチャンスを生み出すスルーパスも上手い。
もし村越がIHでプレーすることになったら、チャンスメイクの能力は問われてくるかもしれない。
デューズバリー=ホール(22番)の、ドリブルで相手をかわしてからのシュート
球離れの良さが光ったアシスト(0:37~)
ハイプレスでボールを奪ったところからの、あわやアシストというシーン(11:52~)
新体制となった山雅のコンセプトの一つである、「ハイプレスでボールを奪う」というのをイメージしやすいシーンにもなっています。
~横山 歩夢~
《似ている選手》
ソン・フンミン
トッテナム・ホットスパー所属
《共通点》
爆発的なスピード
ロングカウンターを一人で成立させてしまうほどの、ドリブル・仕掛け・シュート
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
得点の確率がより高いプレーを選択する判断力
フィジカル
右利きだが、左右両足から放たれる、ワールドクラスのミドルシュート
《補足》
ソン・フンミンは、言わば「ロングカウンターもできるワンタッチゴーラー」というイメージのストライカーである。
もちろんドリブルもすごいが、裏へ抜け出して一気にゴールを陥れる、抜群の得点能力を持っている。
横山も、ソンと同じようなタイプの選手だと思う。
今季、横山はサイドに流れて起点を作ったり、サイドで仕掛けたりという仕事が多くなってしまっていた。
もっとゴール前での仕事に集中させてあげることができれば、横山のポテンシャルがより引き出されるのではないか。
横山が一つ改善したいのは、強引すぎるミドルシュートが多かったという点。
「チームを勝利に導く」という目的のために、今はシュートを打つべきなのか他の選択肢を選ぶべきなのか、という判断が洗練されていけばと思う。
あるいは、ミドルシュートの精度を上げるか、どちらか(できれば両方)が必要ではないかと感じた。
横山のロングカウンター(1:07~)
ソン・フンミン(7番)のロングカウンター(5:55~)
相手DFの背後に抜け出してのゴール(6:56~)
利き足ではない左足でのミドルシュート(2:07~)
Part 4に続く
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。