山雅の選手をプレミアリーグの選手で例えてみた②【松本山雅2022】
普段はプレミアリーグを中心に、欧州の試合をよく観ている自分が、今年初めて山雅をシーズン通して観てきた。
山雅の選手たちを見ていて、あの選手に似てるな、と思うことがよくあったので、
似ている選手
共通点
その選手にあって、山雅の選手にないもの
補足
基本的にこの流れで、全員ではないが、紹介していきたい。
(全5回の予定/今回はPart 2)
全partまとめ↓
※一部、プレミアリーグ以外の選手も出てきます。
※曖昧なイメージの中で選んでいる部分もあります(出場時間の少ない選手は特に)
~菊井 悠介~
《似ている選手》
ブルーノ・フェルナンデス
マンチェスター・ユナイテッド所属
《共通点》
ファイナルサードでのアイデア
逆サイドに展開できる視野の広さ
常に相手の急所を狙う、抜け目なさ
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
裏への飛び出しの上手さ
周りの選手を動かせるほどの、守備面での賢さ、そして献身性
《補足》
菊井もブルーノも、チャンスを生み出せるクリエイティブな選手。
ただ、ブルーノの場合、チャンスを作るだけでなく、前線に飛び出していき、チャンスを決めることもできる。
菊井も、相手ゴール前に顔を出す頻度が増えれば、ゴール・アシスト共に大幅に増やすことができるのではないか。
二桁得点・二桁アシストだって、菊井なら現実的に狙える目標だと思う。
また、ブルーノの魅力として、守備面での絶大な貢献がある。
守備の際に、味方に指示を出して動かしながら、自らもプレスをかけにいくことができる。
また、危ないと思ったら、全力でダッシュしてでも戻ってきてボールを奪いに行く献身性もある。
菊井もいつかステップアップする時が来るかもしれないが、他の上手い選手たちとどのように差をつけるべきかと言えば、一つは絶対に守備力だと思う。
攻守両面で貢献できる選手になれば、どんな監督に対しても起用したいと思わせることができるはずである。
ブルーノ・フェルナンデス(18番の選手)のゴール集
ゴール・アシスト集(少し見づらいですが)
菊井がゴール前に入っていき、得点したシーン(1:05~)
ちなみに、以前のレビューで、鎌田大地(フランクフルト)に似ているという話をした。
鎌田はボランチでもプレーできる選手であり、菊井も、守備面で問題なければ、ボランチでも活躍できると思う。
そう思うのは、菊井の縦パスの出し方が上手いからである。
菊井は、視線や身体の向きで相手を欺き、相手が予想しないタイミングで縦パスを通すことができる。
それができると、本来チャンスが生まれなさそうな状況でも、チャンスを作ることができる。
来季、主導権を握るチーム作りをするのであれば、「ボランチ菊井」は結構ハマるのではないか。
スタートからではなくても、後半途中から攻勢を強めるための手段としても、有効なはずである。
~小松 蓮~
《似ている選手》
アイヴァン・トニー
ブレントフォード所属
《共通点》
フィジカルを活かしたキープ力
競り合いの強さ
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
ポストプレーの上手さ
決定力
PKの上手さ
《補足》
ブレントフォード?アイヴァン・トニー?
という方のために少し説明を。
まず、ブレントフォードについて。
プレミア昇格2年目のチームで、今季は現時点で10位(20チーム中)。
W杯直前の試合では、なんとマンチェスター・シティをアウェイで破っている。
そして、アイヴァン・トニーについて。
身体が大きくて強いセンターフォワード。
今季ここまで10得点を挙げていて、得点ランキングではハーランド、ハリー・ケインに次いで3位の選手。
トニーの魅力として、まずはポストプレーの上手さがある。
フィジカルの強さもあるが、それだけではなく、足元の技術も高い。
そのため、味方に繋ぐプレーが非常に上手い。
時には下りてきてビルドアップに絡むこともできる。
また、決定力も高い。
エリア内のトニーにボールを渡せば全部決めてくれるのではないか、と思えるくらいの、シュートテクニックとシュート精度を備えている。
対して、小松の決定力はやや物足りない。
チーム全体でより多くのチャンスを作ってあげていれば、とも思う。
ただ、その一方で、さすがに決めてくれ、というシュートを決めきれないシーンも目立つ。
強いだけでなく、より上手い選手に成長していけば、小松もきっと良い選手になれるはず。
アイヴァン・トニー(17番)のゴール集
※トニーは現在、ピッチ外でちょっとした問題があり、紹介するか迷ったのですが、能力は申し分なく、小松の理想形としてピッタリだと思ったので、紹介しています。
~浜崎 拓磨~
《似ている選手》
ジョーダン・ヘンダーソン
リヴァプール所属
《共通点》
上手くパスを引き出すポジショニング
右サイドからの、巻いて蹴るクロス
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
足元の技術
フィジカル・走力
《補足》
ヘンダーソンは、リヴァプールでは4-3-3の右IHの選手。
攻撃時は、ビルドアップに絡みながら前にも出て行って、インナーラップ・オーバーラップを使い分けながら、WGの選手のサポートをする。
そんなヘンダーソンと、主にボランチでプレーしている浜崎を重ねた理由は、右サイドから上げる、右足で巻いて蹴るクロスが上手いという点。
ビルドアップに参加しつつ、前線で味方のサポートをしながら、時には質の高いクロスでチャンスを生み出す、というヘンダーソンの役割を、浜崎もできるのではないかと思う。
むしろ、右IHこそが、浜崎の魅力であるキックの上手さとポジショニングの良さを活かせる場所なのではないか。
ヘンダーソン(14番)のアシスト集
右足でのクロスは6:15、9:59、10:12など
Part 3に続く
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。