山雅の選手をプレミアリーグの選手で例えてみた④【松本山雅2022】
普段はプレミアリーグを中心に、欧州の試合をよく観ている自分が、今年初めて山雅をシーズン通して観てきた。
山雅の選手たちを見ていて、あの選手に似てるな、と思うことがよくあったので、
似ている選手
共通点
その選手にあって、山雅の選手にないもの
補足
基本的にこの流れで、全員ではないが、紹介していきたい。
(全5回の予定/今回はPart 4)
全partまとめ↓
※一部、プレミアリーグ以外の選手も出てきます。
※曖昧なイメージの中で選んでいる部分もあります(出場時間の少ない選手は特に)
~稲福 卓~
167cm/60kg 右利き
《似ている選手》
ナンパリス・メンディ
167cm/73kg 右利き
レスター・シティ所属
《共通点》
小柄なボランチ(共に167cm)
小柄な身体を活かし、相手の懐に潜り込むようなボール奪取
ボールの引き出し・持ち運び
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
デュエルに勝ち続けるフィジカルの強さ
プレースピード
《補足》
ナンパリス・メンディは稲福と同じくボランチの選手で、カタールW杯ではセネガル代表として4試合に出場していた。
大雑把に言えば、「稲福を強く・速く・巧くした選手」がメンディである。
逆に言えば、稲福にはそれらが足りない、ということになる。
その中でも、最優先で求めたいのが、フィジカルの強さ。
稲福は、ボールを奪いに行って、逆に跳ね返される、というシーンが時々見受けられる。
稲福のような、ボール奪取を持ち味とする選手であればなおさら、球際で絶対に負けてはいけない。
ただ、誰にも負けない強さを身につければ、むしろ稲福は、少なくともJ3ではトップレベルのボランチになってもおかしくない。
メンディと稲福は、身長は共に167cm。
一方で体重は、稲福は60kgだが、メンディは、なんと73kg。
より高みを目指すなら、肉体改造は必須ではないかと思う。
ニース(フランス)時代のメンディ(22番)のプレー
※公式の動画では分かりやすいものが見つからなかったので、時間がある方は「Nampalys Mendy」で検索して出てきた動画を見てもらえれば、イメージを掴みやすいと思います。
~住田 将~
181cm/73kg 左利き
《似ている選手》
グラニト・ジャカ
183cm/80kg 左利き
アーセナル所属
《共通点》
左利きのMF
左足のキック精度、展開力
ミドルシュートの上手さ
相手のFWとMFの間でのプレーが少し苦手
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
球際の強さ、守備力
《補足》
ジャカは住田と同様、左足での長短のパスやミドルシュートを持ち味としている、中盤の選手。
アーセナルでは昨季までは主に4-2-3-1のボランチを務めていたが、今季は4-3-3の左IHと、以前より少し高めのポジションでプレーしている。
ポジションを上げた一つの理由として考えられるのが、「相手のFWとMFの間でのプレーが少し苦手」という点。
ジャカは、背後から寄せてくる相手選手に気づかず、そのままボールを奪われてしまうシーンが時々見られる。
また、寄せてくる相手を細かいボールタッチでいなすような、繊細な技術を持ち合わせているというわけでもない。
ボランチの選手がボールを奪われると、そのままショートカウンターを食らい、失点しかねない。
そのため、ビルドアップにおいて、ジャカの存在が少しネックになってしまうことがあった。
ただ、IHにポジションを移すことにより、ジャカは低い位置でのビルドアップに関わる回数が大きく減り、欠点が露呈してしまう場面はほとんどなくなった。
むしろ、ライン間でパスを受けてシンプルに味方にはたくプレーや、ゴール前に入っていっての得点・アシスト、更にはエリア外からのミドルシュートなど、ジャカの良さである左足を存分に活かし、大活躍している。
ジャカと同じようなことが、住田にも当てはまると思っている。
「相手のFWとMFの間でのプレーが少し苦手」という点は、住田にも言えることである。
住田もまた、背後から寄せてくる相手選手に気づかず、そのままボールを奪われてしまうシーンが時々見られる。
また、寄せてくる相手を細かいボールタッチでいなすような、繊細な技術を持ち合わせているというわけでもない。
住田も、ボランチではなく左IHで起用することで、活躍できるのではないか。
低い位置でビルドアップに関わる回数を減らし、ライン間でシンプルにプレーしながら、相手ゴール前に入ってフィニッシュに絡む、というやり方が、住田にも合っていると感じる。
ジャカ(34番)の、ライン間でのシンプルなプレー(動画の1:20~)
ライン間でのシンプルなプレーからの、エリア内に入っていっての得点(1:18~)
ミドルシュート(1:56~)
住田の、シンプルなプレーからの、エリア内に入っていっての得点(0:57~)
ミドルシュート(3:00~)
~濱名 真央~
174cm/65kg 右利き
《似ている選手》
リオネル・メッシ
170cm 左利き
パリ・サンジェルマン(フランス)所属
《共通点》
スピードに乗りながらでもブレないドリブル
ドリブルの時の、ボールタッチの間隔の短さ
ドリブルしながらでも周りが見える視野の広さ
《その選手にあって、山雅の選手にないもの》
濱名の出場時間が短いため、分かりません。
《補足》
濱名のプレー時間が少なかったため、曖昧な印象ではあるが、メッシに似ているように感じた。
そう感じた理由は、濱名のドリブル。
濱名はドリブルの際のボールタッチが細かく、間隔が短いので、相手は迂闊に飛び込めない。
そして、ドリブルしながら周りの状況を確認する視野の広さも持っている。
濱名の本職はシャドー、あるいはSHなのかなと思うが、メッシに似ているということで、ゼロトップでの起用も見てみたいと思った。
メッシ(30番)が、ドリブルで運んでいき、アシスト(4:44~)
濱名の、ドリブルしながらの、ノールックパスというアイデアを活かしたアシスト(5:16~)
ちなみに、タイプが近いと思う選手がもう一人いて、それが、ドミニク・ソボスライという選手。
ライプツィヒ(ドイツ)に所属し、ハンガリー代表では10番を背負っている、ワールドクラスの選手である。
ソボスライも、ドリブル・シュート・パス全てが抜群にうまい。
同じ右利きという意味では、より濱名に近い選手かもしれない。
キックの上手さが光るミドルシュート・フリーキック
キックの上手さ・テクニックの高さが分かる、ザルツブルク(オーストリア)時代のゴール・アシスト集
Part 5に続く
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。